「電話が苦手」は甘えじゃない?Z世代社員との価値観ギャップ   【第32回】

若手社員の育て方

こんにちは、昭和課長です。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「電話鳴ってるよ?」


そう声をかけても、なかなか若手が電話に出ない。

そんな場面、最近増えていませんか?

私たち世代にとって、電話対応は“新人の基本”でした。
入社した頃は、とにかく電話を取って覚えるのが当たり前。

でも今の若手社員、とくにZ世代は、電話そのものに強い苦手意識を持っている人が少なくありません。

最初は私も、

悩める昭和課長
悩める昭和課長

(心の声)

「電話くらい出ようよ…」
「そんなに嫌なの?」

と正直イライラしていました。

ですが、理由を知るうちに、
“甘え”だけでは片づけられない時代背景があることに気づいたんです。

今回は、
「なぜZ世代は電話が苦手なのか?」
そして50代管理職として、どう向き合えばラクになるのかを、実体験も交えてお話しします。

なぜZ世代は電話が苦手なのか?

電話より“文字”で育った世代

今の若手社員は、子どもの頃からLINEやSNSが当たり前の環境で育っています。

わからないことがあれば検索。
連絡はチャット。
友達との会話も文字中心。

つまり、「突然電話がかかってきて即対応する」という経験自体が少ないんです。

私たち世代は、

  • 電話しながら覚える
  • 怒られながら慣れる
  • 失敗しながら成長する

そんな環境でした。

ここに大きな世代ギャップがあります。

失敗を強く怖がる傾向がある

若手社員と話していると、

「聞き取れなかったらどうしよう」
「失礼な対応をしたら怒られるかも」

そんな不安を抱えている人が意外と多いです。

特に電話は、

  • 相手の表情が見えない
  • 会話が記録に残らない
  • すぐ返答を求められる

というプレッシャーがあります。

“苦手”というより、
「怖い」に近い感覚なのかもしれません。

実際、この“失敗を避ける感覚”については、以前の記事でも書きました。

失敗を避けるZ世代?昭和世代が「失敗から学んできた理由」【第13回】

昭和世代は「まずやってみろ」で育ちましたが、今の若手は「失敗しない方法」を先に探す傾向があります。
電話への苦手意識も、その延長線上にあるのかもしれません。

「突然話す」が大きなストレスになる

電話は、準備する時間がありません。

突然鳴って、すぐに話さなければならない。

これは“考えてから話したい世代”にとって、かなり負担になります。

LINEやチャットなら、

  • 文章を確認できる
  • 送る前に考えられる
  • 履歴が残る

でも電話は、その場で対応しなければいけません。

だから若手にとっては、 「電話=緊張するもの」 になりやすいんです。

50代管理職がイライラしてしまう理由

自分たちは“電話で鍛えられた”世代だった

正直、私は最初かなりイライラしました。

電話が鳴っても動かない若手を見ると、

「新人ならまず電話だろ…」

と思っていたんです。

でも考えてみると、私たちは“電話を取るのが当たり前”の時代を生きてきました。

新人時代、怒鳴られながら電話対応を覚えた人も多いはずです。

だからこそ、 「なぜできないのか」が理解しづらいんですよね。

「電話対応=社会人の基本」という価値観

電話対応には、

  • 敬語
  • コミュニケーション
  • 段取り
  • 報連相

社会人として必要な要素が詰まっています。

だから管理職世代ほど、 「電話対応ができない=仕事への姿勢の問題」 と感じやすいんです。

ただ、若手側には、 “電話文化そのものが減っている” という背景もあります。

「なんで逃げるの?」と感じてしまう本音

私自身、以前は、

悩める昭和課長
悩める昭和課長

(心の声)

「とりあえず出ればいいのに」
「失敗して覚えればいい」

と思っていました。

でも今振り返ると、若手は“逃げている”というより、“慎重”なんですよね。

この感覚については、こちらの記事でも触れています。

「とりあえずやってみます」がない理由|Z世代が動き出すまでの思考回路【第24回】

昭和世代は「まず行動」。
Z世代は「失敗しない準備をしてから行動」。

この違いを知るだけでも、イライラは少し減る気がしています。

実際にやって効果があった教え方

最初から完璧を求めない

私が反省したのは、 最初から“ちゃんと対応できる前提”で見ていたことでした。

でも、経験が少ないのだから、最初はできなくて当たり前なんですよね。

そこで私は、 「まず電話に出ること」 だけを目標にしました。

すると、若手側の緊張感も少し和らいだようでした。

電話の“型”を先に教える

私が効果を感じたのは、 「慣れろ」ではなく、 “型”を先に渡すことでした。

例えば、

  • 「お電話ありがとうございます」
  • 「担当に確認いたします」
  • 「少々お待ちください」

まずはこの3つだけ覚えよう、と伝えました。

さらに私は、

  • お客様名
  • 連絡先
  • 要件

この3つだけは必ず聞くように伝えました。

全部を完璧に覚えなくても、 まず必要最低限を聞ければ大丈夫。

そう整理して伝えると、若手もかなり安心したようでした。

実際、 「何を聞けばいいかわからない」 という不安が、一番大きかったのかもしれません。

「失敗しても大丈夫」を先に伝える

若手は、 “怒られる前提” で電話を怖がっていることがあります。

だから、

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「最初はみんな失敗するよ」
「困ったら代わるから大丈夫」

この一言がかなり大事でした。

実際、安心感があるだけで、 少しずつ電話に出る回数が増えていったんです。

価値観の違いを知るだけで職場は少しラクになる

昔の常識が今も正しいとは限らない

昔の常識が、 今の若手には通じないこともあります。

でも逆に、 若手にも若手なりの不安や事情があります。

「最近の若い子は…」 で終わるより、

「育った環境が違うんだな」

そう考えるだけでも、職場の空気は少し変わる気がしています。

若手も実は悩んでいる

表面上は無表情でも、 内心かなり緊張している若手は多いです。

「迷惑をかけたくない」
「怒られたくない」

そんな気持ちから、電話を避けているケースも少なくありません。

だからこそ、 “できないことを責める” より、 “安心して挑戦できる環境” のほうが大事なんだと感じています。

歩み寄ることで関係は変わる

私自身、 “電話が苦手な若手” ではなく、

“電話経験が少ない世代”

として見るようになってから、イライラが減りました。

世代ギャップはなくならなくても、 理解しようとするだけで、関係は少しラクになるのかもしれません。

もし今、 「最近の若手、電話を嫌がるな…」 と感じているなら、

“甘え”と決めつける前に、 「経験不足かもしれない」 という視点で見てみる。

それだけでも、職場の空気は少し変わる気がしています。

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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