こんにちは、昭和課長です。

「部下にイライラしてしまう……」
「何度言っても伝わらない」
「自分ばかり負担が増えている気がする」
50代で管理職をしていると、こんな悩みを抱えることがあります。
私自身も、仕事が立て込んでいるときほど、部下のちょっとした行動が気になり、「なぜ今それを聞くんだろう」「もう少し自分で考えてくれないかな」とイライラしてしまった経験があります。
そして、強い言い方をしたあとに、
「ちょっと言い過ぎたかな……」
と反省する。
管理職になれば、感情をすべてコントロールできると思っていましたが、実際はそう簡単ではありません。
ただ、部下にイライラする経験を重ねる中で、少しずつ考え方が変わってきました。
今回は、部下にイライラする原因を整理しながら、50代管理職の私が実際に意識するようになった「ラクになる考え方」と「具体的な対処法」を紹介します。
なぜ部下にイライラしてしまうのか?
部下にイライラすると、つい「部下の仕事の仕方が悪い」と考えてしまいます。
もちろん、改善してほしい行動がある場合もあります。
しかし、振り返ってみると、イライラの原因が部下だけではないケースもありました。
「これくらいできるはず」という期待がある
部下にイライラするとき、私が無意識に持っていたのが「これくらいは分かるだろう」という期待です。
- 一度説明すれば分かるはず
- 言われなくても動いてほしい
- 前にも教えたからできるはず
- このくらいは自分で判断してほしい
でも、ここには大きな落とし穴があります。
管理職である私には、これまでの経験があります。一方、若手社員には同じ経験がありません。
つまり、私にとっての「当たり前」が、部下にとっての「当たり前」とは限らないんです。
若手社員が動かない背景については、部下が動かないのはなぜ?Z世代が自分で動けない理由と改善方法【第27回】でも詳しく紹介しています。
自分の「常識」を部下にも求めてしまう
私たちの世代には、「先輩の背中を見て覚える」「空気を読む」「言われる前に動く」といった仕事の経験があります。
だからこそ、若手社員にも同じような動きを期待してしまうことがあります。
でも、仕事の進め方やコミュニケーションの感覚は人によって違います。
「なぜ分からないんだ?」と考える前に、
「自分は必要なことを、具体的に伝えただろうか?」
と振り返るようになりました。
実は「自分に余裕がない」こともある
これは私自身がかなり実感していることです。
納期が迫っている、人手が足りない、上司からも仕事を求められている。
そんな状態では、普段なら気にならない部下の行動にもイライラしてしまいます。
つまり、「部下に問題がある」のではなく、「自分の心に余裕がない」こともあるわけです。
50代管理職がラクになる3つの考え方
1.「自分と違って当たり前」と考える
部下は自分のコピーではありません。
育った環境も、仕事の経験も、得意なことも違います。
「自分ならこうするのに」と考えるほど、相手との違いがストレスになります。
そこで私は、「自分とは違う方法を選ぶ人なんだ」と一度受け止めるようにしました。
違いを認めたからといって、何でも許すわけではありません。
仕事上必要なルールや期限は伝えたうえで、「考え方の違い」と「改善すべき問題」を分けて考えるようにしています。
2.部下を「完成した人」として見ない
管理職になると、つい部下に即戦力を求めてしまいます。
しかし、部下育成の仕事は、最初から何でもできる人を探すことではありません。
「できないことを、できるようにしていく」ことも管理職の役割です。
一度教えてできなかったからといって、「またできなかった」と怒るのではなく、「どこでつまずいたのか」を確認する。
そう考えると、少しだけ気持ちに余裕が生まれます。
3.すぐに結果を求めすぎない
人が仕事を覚えるには時間がかかります。
特に若手社員は、経験が少ないため、判断に迷うこともあります。
「もっと早くできないのか」と思うこともありますが、経験を積むことで少しずつ判断できるようになるケースもあります。
「今は成長途中」と考えることが、管理職自身のストレスを減らすことにもつながります。
また、「最近の若手は使えない」と感じてしまう場合は、Z世代は本当に使えないのか?そう感じる理由と上司が知るべき本音【第25回】も参考にしてみてください。
部下にイライラしたときの具体的な対処法
まず、その場で感情をぶつけない
イライラした瞬間に、その感情のまま部下へ言葉をぶつけない。
これが私にとって一番大切な対処法です。
深呼吸する、少し席を離れる、水を飲む、一度別の仕事をする。
ほんの数分でも間を置くと、「そこまで怒ることでもなかったな」と冷静になれることがあります。
怒りをなくそうとするより、怒っている状態で行動しないことを意識しています。
「感情」ではなく「事実」を伝える
例えば、部下の仕事が遅れていたとします。
「なんでこんなこともできないの?」
と言うのではなく、
「今日15時までの予定だったけど、まだ完了していないね。どこで止まっている?」
と、事実を確認する。
この違いは大きいです。
感情的な言葉を投げると、部下は「怒られた」という印象だけが残ってしまいます。
一方、事実を確認すれば、問題の原因を一緒に考えることができます。
指示を具体的にする
「ちゃんとやっておいて」「早めにお願い」「普通にまとめておいて」。
私たちは何気なく使いますが、部下にとっては基準が分かりにくい場合があります。
そこで、
- 何をするのか
- いつまでにするのか
- どこまで完成させるのか
- 迷ったときは誰に相談するのか
を具体的に伝えるようにしています。
指示が明確になると、部下の迷いが減り、結果として管理職側のイライラも減っていきます。
それでも部下にイライラするときはどうする?
どれだけ考え方を変えても、どうしても相性が合わない部下はいます。
そんなときに、「自分がもっと理解しなければ」と無理をする必要はありません。
仕事上必要なコミュニケーションは保ちながら、適度な距離を取ることも管理職の仕事です。
- 仕事の役割を明確にする
- 必要な連絡は記録に残す
- 一人で抱え込まず周囲に相談する
- 感情的になりそうなときは時間を置く
「仲良くしなければいけない」と考えすぎず、仕事が回る関係を作ることも大切だと思います。
自分の疲れにも目を向ける
部下へのイライラが続くときは、自分自身が疲れていないかも確認してみてください。
睡眠不足、仕事の連続、休みの日まで仕事のことを考えている状態では、心の余裕がなくなります。
管理職だからといって、いつも冷静でいなければならないわけではありません。
休む、相談する、仕事から離れる時間を作る。
こうした自分自身のメンテナンスも、部下との関係を良くするためには必要です。
部下にイライラする自分を責めすぎない
管理職になったからといって、急に感情がなくなるわけではありません。
「またイライラしてしまった」と自分を責めるより、「なぜ今日はこんなにイライラしたんだろう?」と考えてみる。
すると、部下の行動だけではなく、仕事量や疲労、自分の期待値など、別の原因が見えてくることがあります。
私の場合、忙しいときほど「部下にも自分と同じスピードを求めていた」ことに気づきました。
そこで、急いでいるときほど指示を短く具体的にする。
これだけでも、以前より余計な衝突が減ったように感じています。
まとめ|部下へのイライラは、接し方を見直すきっかけになる
部下にイライラすることは、管理職なら誰にでも起こり得ることだと思います。
大切なのは、「イライラしてはいけない」と感情そのものを否定することではありません。
その感情をきっかけに、部下との接し方や自分の伝え方を見直すことです。
- 「自分と違って当たり前」と考える
- 部下を成長途中の人として見る
- すぐに結果を求めすぎない
- 感情ではなく事実を伝える
- 指示を具体的にする
- 自分自身の疲れにも目を向ける
特に50代管理職になると、これまでの経験が大きな武器になります。
一方で、その経験が「自分の常識」になりすぎると、若手社員との間にギャップが生まれることもあります。
だから私は最近、部下にイライラしたときほど、
「相手を変える前に、自分の伝え方を一つ変えられないか?」
と考えるようにしています。
すぐに全部を変える必要はありません。
今日の指示を少し具体的にする。それだけでも十分です。
管理職も部下も、最初から完璧ではありません。
お互いに少しずつ仕事の仕方を合わせていけばいい。
私自身も、まだまだ試行錯誤の途中です。
- 【第53回】Z世代との接し方完全ガイド|50代管理職が実体験から学んだ考え方と伝え方
Z世代とのコミュニケーションや信頼関係づくり、世代間ギャップへの向き合い方をテーマ別にまとめています。 - 【第54回】若手社員の育て方完全ガイド|50代管理職が実体験から学んだ部下育成の考え方
若手社員の育成方法や指導のポイント、管理職としての考え方を実体験をもとに解説しています。
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※本記事は、筆者自身の職場での経験をもとに、一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事は特定の世代や個人の特徴を一律に表すものではありません。職場での感じ方や仕事の進め方には個人差があります。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成したものを含みます。


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