「褒めているのに響かない?」と感じた私が気づいたZ世代の本音  【第12回】

世代ギャップ

こんにちは、昭和課長です。

「若手社員をちゃんと褒めているのに、いまひとつ反応がない……」

そんな経験をしたことはありませんか?

  • 若手を褒めても「ありがとうございます」で終わってしまう
  • 褒めた側としては、もう少し喜んでほしいと感じる
  • 本当に評価が伝わっているのか分からない
  • 「せっかく褒めているのに、なぜ響かないんだろう」と悩む

私も、以前はそう感じていました。

仕事で良い結果を出した若手社員に対して、「いい仕事してるね」「よくやったね」と声をかける。

自分としては、きちんと評価しているつもりです。

ところが、返ってくるのは「ありがとうございます」という短い言葉だけ。

表情もそれほど変わらず、こちらからすると、どこか淡々としているように見えます。

そんな場面が続くと、上司としては少し不安になります。

「ちゃんと伝わっているのかな?」

「褒め方が悪いのかな?」

私は製造業で働く50代の会社員で、管理職として若手社員と関わっています。

これまでの仕事を振り返ると、若手とのコミュニケーションで戸惑ったことは一度や二度ではありません。

例えば、以前の記事では、言葉の受け取り方について考えさせられた経験を書きました。

→ 【第3回】「それパワハラです」と言われた日|怒れなくなった管理職のリアル

また、報連相についても、上司と若手では「当たり前」と思っていることが違うと感じた経験があります。

→ 【第8回】「報連相しない若手」に違和感…期限ギリギリで相談してくる理由とは

今回のテーマも、こうした日々の小さな違和感から考えるようになったものです。

この記事では、「Z世代は褒めても喜ばない」と決めつけるのではなく、私自身が若手社員とのやり取りから気づいた「褒め方」と「評価の伝え方」の違いについて書いてみたいと思います。

褒めたはずなのに、反応が薄かったあの日

ある日のことでした。

若手社員が担当していた仕事を確認すると、以前よりもかなり良い仕上がりになっていました。

ミスも少なく、作業の流れもスムーズです。

私は素直に「よくやったな」と思いました。

そこで、本人に声をかけました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「いい仕事してるね!」

すると、若手社員から返ってきたのは、

Z世代部下 C
Z世代部下 C

「ありがとうございます」

という一言でした。

もちろん、失礼な返答ではありません。

きちんとお礼も言ってくれています。

それでも、そのときの私は少し拍子抜けしました。

心の中では、こんなことを考えていました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「あれ?あまり嬉しくないのかな?」

自分としては、「頑張っていたから褒めた」「良い仕事だったから評価した」というつもりでした。

だからこそ、もう少し「ありがとうございます!」という反応が返ってくるものだと思っていたのです。

しかし、後になって考えてみると、ここに私の思い込みがあったのかもしれません。

私たち昭和世代にとって「褒められる」とは

私たちの世代では、上司から褒められることを「認めてもらえた」と感じる場面が多かったように思います。

  • 上司から評価されるとうれしい
  • 「よくやった」と言われると自信になる
  • もっと頑張ろうという気持ちになる
  • 褒められることそのものがモチベーションになる

私自身も若い頃、上司から「よくやった」と言われると、それだけで次の仕事へのやる気につながりました。

だから、管理職になった今も、若手を褒めることは大切だと思っています。

「良かったところは、きちんと言葉にして伝える」

これは今でも間違っていないと思います。

ただ、若手社員と関わる中で、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。

「褒めること」と「評価を伝えること」は、同じではないのかもしれない。

そう感じるようになったのです。

若手社員に「どこが良かった?」と聞いてみた

あるとき、以前とは少し違う伝え方をしてみることにしました。

仕事がうまくできていた若手社員に対して、単に「いい仕事だった」と伝えるのではなく、具体的な部分を挙げてみたのです。

例えば、

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「今回、作業前に確認していたところが良かったよ」

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「前回よりもミスが減っていたね」

「作業の順番を整理したことで、最後までスムーズだったと思う」

というように、何が良かったのかを具体的に伝えました。

すると、若手社員からこんな反応がありました。

Z世代部下 C
Z世代部下 C

「そこを見てくれていたんですね」

その言葉を聞いたとき、私は少し驚きました。

「褒められたこと」よりも、「自分のどの部分が評価されたのか」を知ることの方が、本人にとって意味がある場合もあるのだと気づいたからです。

「褒めても響かない」の正体は、価値観の違いかもしれない

もちろん、これだけで「Z世代は具体的な褒め方を求めている」と断定することはできません。

人によって性格も違いますし、仕事に対する考え方も違います。

褒められることが大好きな若手もいれば、あまり大げさに褒められることを好まない人もいるでしょう。

私が今回の経験から感じたのは、世代というよりも、「評価をどう受け取りたいか」という個人差があるということです。

ただ、私の職場で若手社員と話していると、単純に「すごいね」「よくやったね」と言われるだけではなく、

  • どこが良かったのか
  • なぜ良かったのか
  • 次も同じようにできるのか
  • さらに改善できるところはあるのか

といった具体的な情報を知りたがるケースがありました。

そこで私は、「褒める=気持ちを伝える」だけではなく、「褒める=成長につながるフィードバックを伝える」という考え方も必要なのではないかと思うようになりました。

管理職として実践するようになった3つの褒め方

①「何が良かったのか」を具体的に伝える

以前の私は、

「いい仕事だったね」

で終わることがありました。

今は、できるだけ「何が良かったのか」を一言加えるようにしています。

例えば、

「確認を一つ増やしたことで、今回はミスがなかったね」

「前回より作業の段取りが良くなっていたよ」

といった具合です。

具体的に言われれば、本人も「そこを意識すればいいんだ」と分かります。

これは、次の仕事にもつながる評価になります。

②結果だけでなく、改善した過程も見る

仕事の結果が良かったときには、その結果だけを見るのではなく、そこに至るまでの工夫にも目を向けるようにしています。

例えば、作業の順番を変えた、確認方法を工夫した、以前の失敗を踏まえて準備したなどです。

こうした工夫を見つけて伝えることで、本人も「自分の考え方を見てもらえている」と感じやすくなります。

ただし、ここで大切なのは、過程だけを評価して結果を無視しないことだと私は考えています。

どれだけ工夫していても、最終的な品質や納期、安全性などに問題があれば、仕事として改善する必要があります。

「工夫したことは評価する。でも、結果についても一緒に考える」

このバランスが、管理職として大切なのではないかと思っています。

③「次にどう活かせるか」まで伝える

私は最近、褒めるときに「次につながる一言」を加えるようにしています。

「今回できたことを、次の仕事でもやってみよう」

「この方法なら、別の作業でも使えるかもしれないね」

というような言葉です。

単に「良かった」で終わるのではなく、「次はどうするか」まで伝えることで、評価が次の行動につながります。

「褒める」と「甘やかす」は違う

ここは、管理職として私自身も意識しているところです。

若手社員を褒めることが大切だからといって、何でも「よくできたね」で済ませてしまうのは違うと思っています。

仕事には、結果として求められるものがあります。

  • 品質を守る
  • 納期を守る
  • 安全に作業する
  • 決められたルールを守る
  • 必要な改善を行う

これらを満たした上で、本人の工夫や努力を評価する。

それが、私が考える「褒める」という行為です。

逆に、結果に問題がある場合には、褒めるだけではなく、改善点も伝えなければなりません。

「ここは良かった。でも、ここは改善しよう」

このように良い点と改善点を分けて伝えることで、本人も受け止めやすくなると感じています。

「伝えたつもり」と「伝わった」は違う

今回の経験で、私が改めて感じたのは、

「伝えたつもり」と「伝わった」は違う

ということです。

これは、褒めることだけに限りません。

指導するときも、仕事を依頼するときも、報告を求めるときも同じです。

管理職側が「ちゃんと説明した」と思っていても、相手には違う意味で伝わっていることがあります。

以前の記事で、若手社員の報連相について考えたときにも、私はこの「伝え方」の難しさを感じました。

→ 【第8回】「報連相しない若手」に違和感…期限ギリギリで相談してくる理由とは

相手がどう受け取ったのかを考える。

必要なら聞き返してみる。

そして、伝わりにくかったのであれば、自分の伝え方を少し変えてみる。

管理職になってから、こうした姿勢が以前よりも重要になったと感じています。

若手を「褒める」のではなく「見ている」と伝える

今回の経験を振り返って、私は「褒める」という言葉の意味そのものを少し考えるようになりました。

「すごいね」

「よくやったね」

という言葉も、もちろん大切です。

しかし、それだけではなく、

「ここを見ていたよ」

「この工夫は良かったよ」

「前回よりここが改善されていたね」

と伝えることも、立派な評価なのだと思います。

若手社員からすると、単に褒められるだけではなく、「自分の仕事をちゃんと見てもらえている」と感じられることが、安心感につながる場合もあります。

管理職としては、忙しいとつい結果だけを見てしまいます。

でも、日々の仕事の中には、本人なりの工夫や小さな成長があります。

そこを見つけて言葉にすることも、上司の大切な仕事なのかもしれません。

まとめ|褒めても響かないと感じたら、伝え方を変えてみる

「褒めているのに、あまり響いていないように見える」

今回、私が感じた違和感のきっかけは、そんな小さな出来事でした。

しかし、若手社員とのやり取りを振り返ってみると、単純に「褒められることが嫌なのだ」と考えるのは違うと気づきました。

人によっては、褒められることそのものよりも、

  • どこを評価されたのか
  • 何が良かったのか
  • 次にどう活かせるのか

といった具体的なフィードバックを求めていることがあります。

もちろん、これはすべてのZ世代に当てはまる話ではありません。

世代でひとくくりにするのではなく、目の前にいる部下が「どんな伝え方なら受け取りやすいのか」を知ろうとすることが大切なのだと思います。

私自身、以前は「褒めたのだから伝わっているはず」と考えていました。

今は、少しだけ考え方が変わりました。

「褒めることは、相手に評価を伝えること。だからこそ、相手に伝わる形で伝えることが大切なのかもしれない」

昭和世代とZ世代。

仕事に対する考え方やコミュニケーションの取り方には、違いを感じることがあります。

でも、その違いを「最近の若手は……」で終わらせてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。

「なぜ、そういう反応になるんだろう?」

「自分の伝え方を少し変えたらどうなるだろう?」

そう考えてみると、今までとは違った関わり方が見えてくることがあります。

管理職である私自身も、まだまだ勉強中です。

若手社員を変えようとするだけではなく、自分の伝え方も少しずつアップデートしていく。

これからも、そんな姿勢を大切にしていきたいと思います。

同じように「褒めているのに伝わっている気がしない」と悩んでいる管理職の方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。


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若手社員とのコミュニケーションや、上司と部下の価値観の違いについては、こちらの記事でも私の経験を書いています。

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事で紹介している内容は、筆者自身の職場での経験や考えに基づくものです。すべてのZ世代・若手社員に当てはまるものではありません。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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