「もう帰るの?」と思った私が、若手社員と話して気づいたこと 【第5回】

管理職の悩み

こんにちは、昭和課長です。

職場で若手社員と一緒に働いていると、ふと「昔とはずいぶん違うな」と感じることはありませんか?

  • 若手社員が定時になるとすぐに帰ってしまう
  • 仕事が残っていても残業をしない
  • 「もう少し頑張ってもいいのでは?」と思ってしまう
  • 仕事に対する責任感の考え方が違うように感じる

私自身、50代の管理職として若手社員と働く中で、何度もこうした違和感を覚えてきました。

私は製造業で働く50代の会社員で、管理職になってから約5年になります。現在、私の部署には5人の部下がおり、若手社員と一緒に仕事をしています。

私たちの世代では、「仕事が残っているなら、ある程度終わるまで頑張る」という考え方が、ある意味で当たり前でした。

ところが、今の若手社員と働いていると、仕事に対する考え方そのものが違うと感じる場面があります。

もちろん、これは「若手社員が悪い」という話ではありません。

私も最初は「なぜ帰ってしまうんだろう?」と思っていました。しかし、実際に本人と話をしてみると、自分が思っていたものとは違う考え方があることに気づきました。

今回は、私が実際に経験した「もう帰るの?」という出来事を通して、若手社員との世代間ギャップや、管理職として考えさせられたことについて書いてみたいと思います。

なお、このブログを始めたきっかけについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ 【第1回】部下がZ世代だった話|昭和課長がブログを始めた理由

「もう帰るの?」と思った日のこと

ある日の夕方、仕事も終盤に差しかかっていました。

私はまだ少し仕事が残っているように見えたため、近くにいた若手社員に何気なく声をかけました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「この作業、今日中に終わりそう?」

すると、若手社員から返ってきたのは、こんな言葉でした。

Z世代部下B
Z世代部下B

「今日はもう効率が悪くなってきたので帰ります。」

私は一瞬、言葉に詰まりました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

(心の声)
「え?もう帰るの?」
「まだ仕事が残っているけど……」

正直なところ、最初に感じたのは戸惑いでした。

私が若かった頃なら、仕事が残っていれば「もう少しやっていこう」と考えるのが普通だったからです。

特に製造業では、納期や工程との関係もあります。

「今日できることは今日やる」

そんな感覚が自分の中に染みついていたのだと思います。

だからこそ、若手社員が定時に近い時間になると帰る準備をしている姿を見ると、どうしても「大丈夫なのかな?」という気持ちになりました。

「仕事が残っているのに帰る」に感じた違和感

実は、私が気になったのは、単に「残業をしない」ということだけではありません。

仕事が完全に終わっていないように見える状態でも帰ることに、戸惑いを感じていました。

もちろん、その日のうちに終わらせなければならない仕事なら、話は別です。

納期が迫っている、次の工程に影響する、お客様との約束がある。

こうした仕事については、当然ながら優先して対応する必要があります。

ただ、その日のうちに必ず終わらせなければならない仕事なのか、それとも翌日に回しても問題のない仕事なのか。

ここを自分の中で整理できていなかったことにも、後から気づきました。

昭和世代の私には、

  • 仕事が残っていたら終わるまでやる
  • 途中で帰るのは少し無責任に感じる
  • できるだけ前倒しで仕事を進める
  • 周囲が残っていれば自分も残る

という感覚がありました。

しかし、若手社員にとっては、必ずしもそうではありません。

「今日中にやるべき仕事」と「明日でも問題ない仕事」を分けて考えているのです。

ここには、単純な「やる気の差」では説明できない違いがあるように感じました。

思い切って若手社員に聞いてみた

そのまま自分の中だけで考えていても、答えは出ません。

そこで、私はあるとき若手社員に率直に聞いてみることにしました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「まだ途中の仕事があっても帰ること、気にならない?」

すると、若手社員は少し考えてから答えてくれました。

Z世代部下B
Z世代部下B

「今日中じゃなくても大丈夫なものは、明日やればいいと思っています。」

さらに、こんな話もしてくれました。

Z世代部下B
Z世代部下B

「無理に残っても集中できなくなって、効率が悪くなるので……。それなら、次の日にやったほうがいいかなと思っています。」

この言葉を聞いて、私は少し考えさせられました。

それまでの私は、若手社員が早く帰ることを「仕事に対する意識が低いのではないか」と考えていた部分があったからです。

しかし、本人の話を聞いてみると、本人なりに仕事の優先順位を考えていました。

決して「仕事なんてどうでもいい」と考えていたわけではなかったのです。

「残業しない=責任感がない」ではなかった

ここが今回の出来事で、私が一番考えさせられたところです。

私は以前まで、仕事が残っているのに帰る若手社員を見ると、どこかで「責任感が足りないのでは?」と思っていました。

でも、よく考えてみると、残業時間の長さだけで責任感を判断することはできません。

たとえば、期限までに仕事を終わらせることができているなら、それは一つの責任の果たし方です。

反対に、長時間会社に残っていても、集中力が落ちて仕事の質が下がってしまえば、必ずしも良い結果につながるとは限りません。

若手社員の話を聞いて、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。

「仕事を最後までやる」とは、必ずしも「その日のうちに終わらせる」という意味ではないのかもしれない。

期限や目的を守り、必要な成果を出す。

それも仕事に対する責任の一つなのだと思うようになりました。

それでも「今日中にやるべき仕事」はある

とはいえ、ここは管理職として注意しなければならないところです。

「効率が悪いから帰ります」という考え方を、何でもそのまま認めればいいわけではありません。

仕事には、どうしてもその日のうちに対応しなければならないものがあります。

  • 納期が当日になっている仕事
  • 次の工程に影響する作業
  • お客様への対応が必要な仕事
  • トラブルや問題が発生している場合
  • 翌日の業務に大きな影響を与える作業

こうした仕事を「明日やればいい」と判断してしまえば、問題になります。

だからこそ、管理職として重要なのは、「残業するか、しないか」だけを問題にすることではないと感じています。

何を今日中に終わらせる必要があるのか。

何は明日に回しても問題ないのか。

この基準を、部下と共有しておくことが大切なのではないでしょうか。

私が若手社員との接し方で意識するようになったこと

この出来事を経験してから、私は若手社員に対して「もっと頑張れ」と言う前に、まず仕事の優先順位を確認するようになりました。

たとえば、

「今日中に終わらせる必要があるものはどれ?」

「明日に回しても問題ないものはどれ?」

「今、一番優先すべき仕事は何?」

というように、具体的に確認します。

以前の私は、「まだ仕事が残っているなら、もう少しやろう」と考えがちでした。

しかし、それでは若手社員からすると、「なぜ残らなければいけないのか」が分からない場合があります。

管理職としては当たり前だと思っていることでも、部下にとっては当たり前ではない。

このことを意識するようになりました。

「言わなくても分かる」は通用しないのかもしれない

今回の出来事を振り返って、私は「言わなくても分かる」という考え方についても考え直しました。

昭和世代の職場では、上司や先輩の行動を見て仕事を覚えることが多かったように思います。

「これくらいは分かるだろう」

「普通はこうするだろう」

そんな感覚で仕事をしていました。

しかし、今の若手社員に同じことを求めても、必ずしも伝わるとは限りません。

仕事の目的や期限、優先順位を具体的に伝えたほうが、本人も判断しやすいのです。

この点は、以前の記事でも強く感じました。

▶ 【第2回】Z世代はなぜ掃除をしないのか?

掃除の場面でも、「昔なら言われなくてもやった」という私の感覚と、「業務として明確に決まっているのか」という若手社員の考え方に違いがありました。

また、指導についても同じです。

▶ 【第3回】「それパワハラです」と言われた日

相手がどう受け取るかを考えながら伝えることの大切さを、私自身も学びました。

仕事とプライベートの境界線も違っていた

若手社員との世代間ギャップを感じるのは、勤務時間だけではありません。

仕事が終わった後の付き合いについても、考え方の違いを感じることがあります。

私たちの世代では、仕事が終わった後に上司や同僚と飲みに行くことも、職場のコミュニケーションの一つとして考えられていました。

しかし、今の若手社員にとっては、仕事とプライベートを分けることも大切な価値観の一つです。

この違いについては、こちらの記事でも紹介しています。

▶ 【第4回】飲み会に来ないZ世代の本音

「昔はこうだった」という経験は、管理職として大切な財産です。

ただ、それをそのまま今の若手社員に当てはめるのではなく、「なぜ自分はそう考えるのか」を一度考えてみることも必要なのかもしれません。

世代が違えば「働くこと」の意味も違う

今回の出来事をきっかけに、私は「働くこと」に対する考え方そのものが変わってきていると感じるようになりました。

私たちの世代では、長く会社にいることや、仕事に時間をかけることが「頑張っている姿」として評価される場面がありました。

もちろん、今でも努力や責任感は大切です。

ただ、若手社員の中には、

  • 限られた時間で効率よく仕事をする
  • プライベートの時間も大切にする
  • 目的や優先順位を理解して仕事をする
  • 必要以上の残業を減らす

という考え方を持つ人もいます。

この違いを知ると、「やる気がない」という一言では片付けられないことが分かります。

管理職として大切なのは「残業させること」ではない

管理職として考えたとき、部下に長く残ってもらうこと自体が目的になってはいけないと思うようになりました。

大切なのは、チームとして必要な仕事をきちんと終わらせることです。

そのためには、

  • 仕事の期限を明確にする
  • 優先順位を共有する
  • 今日中に必要な仕事を伝える
  • 困っていることがないか確認する
  • 翌日に回してよい仕事を整理する

といったマネジメントが必要になります。

「定時だから帰る」という行動だけを見て判断するのではなく、「仕事の進み具合はどうなのか」「期限は守れているのか」「周囲への影響はないのか」を見る。

そう考えると、管理職として見るべきポイントも変わってきます。

「もう帰るの?」から始まった私自身の変化

正直に言えば、今でも若手社員が定時になると帰る姿を見て、「もう帰るのか」と思うことはあります。

長年染みついた感覚ですから、すぐに変わるものではありません。

ただ、以前のように「帰る=仕事への意識が低い」と決めつけることは少なくなりました。

本人と話をしてみると、きちんと仕事の期限を考えていたり、翌日の予定を考えていたりすることがあります。

むしろ、管理職である私のほうが「自分の当たり前」にとらわれていたのかもしれません。

この経験から、私は若手社員とのコミュニケーションでは、まず相手の考えを聞くことを意識するようになりました。

「なぜそうしたの?」

と聞くことは、責めるためではありません。

相手の判断の背景を知るためです。

背景が分かれば、「なるほど、そういう考えだったのか」と納得できることもあります。

世代ギャップは「正解探し」ではなく「すり合わせ」

昭和世代と若手社員。

どちらにも、それぞれの時代の中で身につけてきた価値観があります。

だからこそ、「どちらが正しいのか」と考え始めると、なかなか話が前に進みません。

私が最近大切だと思っているのは、正解を一つに決めることではなく、仕事上必要なルールを明確にしたうえで、お互いの考え方をすり合わせることです。

たとえば、

「定時で帰るのは問題ない。ただし、この仕事については今日中にここまで終わらせてほしい」

と伝えれば、若手社員も何をすべきなのか判断しやすくなります。

逆に、「仕事が残っているのだから、もう少し残って」とだけ言われても、本人からすれば納得しにくいかもしれません。

管理職としては、「何のために」「いつまでに」「どこまでやるのか」を具体的に伝えることが重要なのだと思います。

「違和感」を感じたときこそ、話してみる

若手社員と働いていると、「どうしてそうするんだろう?」と思うことがたくさんあります。

私自身、掃除、残業、飲み会など、さまざまな場面で戸惑ってきました。

しかし、そのたびに感じるのは、本人に聞いてみなければ分からないということです。

「最近の若者は……」と一括りにしてしまえば、それで終わってしまいます。

でも、一人の社員として話をしてみると、「そんな理由があったのか」と気づくことがあります。

もちろん、すべてを理解できるわけではありません。

私自身も、まだまだ「それはどうなんだろう?」と思うことがあります。

それでも、話をする前と後では、相手を見る目が少し変わります。

まとめ|「もう帰るの?」と思った私が気づいたこと

今回の「もう帰るの?」という出来事は、私にとって単なる残業の問題ではありませんでした。

そこには、仕事に対する価値観や、責任の考え方、時間の使い方、そして管理職と若手社員のコミュニケーションの違いがありました。

最初は、私は若手社員の行動に違和感を覚えました。

しかし、実際に話をしてみることで、本人なりの考えがあることを知りました。

そして私自身も、「残業時間の長さだけで仕事への姿勢を判断してはいけない」と考えるようになりました。

もちろん、納期を守ることや必要な仕事を最後まで責任を持って対応することは大切です。

その一方で、効率よく仕事を進め、必要のない残業を減らすことも、これからの働き方では重要なのだと思います。

「もう帰るの?」

そう思ったときこそ、すぐに判断するのではなく、

「なぜそう考えたの?」

と聞いてみる。

それだけでも、世代間の距離は少し縮まるのかもしれません。

私自身も50代の管理職として、まだまだ勉強中です。

これからも、若手社員との日々のやり取りを通して感じたことや、失敗したこと、少しずつ改善できたことを、このブログでリアルにお伝えしていきたいと思います。

同じように若手社員との接し方や世代ギャップに悩んでいる管理職の方にとって、この記事が何か一つでも参考になれば嬉しいです。

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「残業しない若手社員」に戸惑った経験から見えてきたのは、働く時間だけではなく、仕事に対する価値観そのものの変化でした。

若手社員との接し方について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

▶ 【第43回】Z世代との接し方完全ガイド|50代管理職が実践する7つのポイント

また、若手社員の行動に「なぜ?」と感じたとき、その背景を知ることも大切です。

仕事の指示やコミュニケーションについて悩んでいる方は、これまでの関連記事もぜひ参考にしてみてください。


※本記事は、筆者が実際の職場で経験した出来事をもとに、一部内容を再構成しています。

※個人や企業、特定の人物が特定されないよう、一部の設定や表現を調整しています。

※本記事は特定の世代を一括りにして評価することを目的としたものではありません。若手社員とのコミュニケーションについて、筆者自身の経験や気づきを紹介するものです。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaを活用して作成したものを含みます。各ツールの利用規約および商用利用が認められている範囲に配慮して使用しています。

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