こんにちは、昭和課長です。
「若手社員をちゃんと褒めているのに、いまひとつ反応がない……」
そんな経験をしたことはありませんか?
- 若手を褒めても「ありがとうございます」で終わってしまう
- 褒めた側としては、もう少し喜んでほしいと感じる
- 本当に評価が伝わっているのか分からない
- 「せっかく褒めているのに、なぜ響かないんだろう」と悩む
私も、以前はそう感じていました。
仕事で良い結果を出した若手社員に対して、「いい仕事してるね」「よくやったね」と声をかける。
自分としては、きちんと評価しているつもりです。
ところが、返ってくるのは「ありがとうございます」という短い言葉だけ。
表情もそれほど変わらず、こちらからすると、どこか淡々としているように見えます。
そんな場面が続くと、上司としては少し不安になります。
「ちゃんと伝わっているのかな?」
「褒め方が悪いのかな?」
私は製造業で働く50代の会社員で、管理職として若手社員と関わっています。
これまでの仕事を振り返ると、若手とのコミュニケーションで戸惑ったことは一度や二度ではありません。
例えば、以前の記事では、言葉の受け取り方について考えさせられた経験を書きました。
→ 【第3回】「それパワハラです」と言われた日|怒れなくなった管理職のリアル
また、報連相についても、上司と若手では「当たり前」と思っていることが違うと感じた経験があります。
→ 【第8回】「報連相しない若手」に違和感…期限ギリギリで相談してくる理由とは
今回のテーマも、こうした日々の小さな違和感から考えるようになったものです。
この記事では、「Z世代は褒めても喜ばない」と決めつけるのではなく、私自身が若手社員とのやり取りから気づいた「褒め方」と「評価の伝え方」の違いについて書いてみたいと思います。
褒めたはずなのに、反応が薄かったあの日
ある日のことでした。
若手社員が担当していた仕事を確認すると、以前よりもかなり良い仕上がりになっていました。
ミスも少なく、作業の流れもスムーズです。
私は素直に「よくやったな」と思いました。
そこで、本人に声をかけました。

「いい仕事してるね!」
すると、若手社員から返ってきたのは、

「ありがとうございます」
という一言でした。
もちろん、失礼な返答ではありません。
きちんとお礼も言ってくれています。
それでも、そのときの私は少し拍子抜けしました。
心の中では、こんなことを考えていました。

「あれ?あまり嬉しくないのかな?」
自分としては、「頑張っていたから褒めた」「良い仕事だったから評価した」というつもりでした。
だからこそ、もう少し「ありがとうございます!」という反応が返ってくるものだと思っていたのです。
しかし、後になって考えてみると、ここに私の思い込みがあったのかもしれません。
私たち昭和世代にとって「褒められる」とは
私たちの世代では、上司から褒められることを「認めてもらえた」と感じる場面が多かったように思います。
- 上司から評価されるとうれしい
- 「よくやった」と言われると自信になる
- もっと頑張ろうという気持ちになる
- 褒められることそのものがモチベーションになる
私自身も若い頃、上司から「よくやった」と言われると、それだけで次の仕事へのやる気につながりました。
だから、管理職になった今も、若手を褒めることは大切だと思っています。
「良かったところは、きちんと言葉にして伝える」
これは今でも間違っていないと思います。
ただ、若手社員と関わる中で、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。
「褒めること」と「評価を伝えること」は、同じではないのかもしれない。
そう感じるようになったのです。
若手社員に「どこが良かった?」と聞いてみた
あるとき、以前とは少し違う伝え方をしてみることにしました。
仕事がうまくできていた若手社員に対して、単に「いい仕事だった」と伝えるのではなく、具体的な部分を挙げてみたのです。
例えば、

「今回、作業前に確認していたところが良かったよ」

「前回よりもミスが減っていたね」
「作業の順番を整理したことで、最後までスムーズだったと思う」
というように、何が良かったのかを具体的に伝えました。
すると、若手社員からこんな反応がありました。

「そこを見てくれていたんですね」
その言葉を聞いたとき、私は少し驚きました。
「褒められたこと」よりも、「自分のどの部分が評価されたのか」を知ることの方が、本人にとって意味がある場合もあるのだと気づいたからです。
「褒めても響かない」の正体は、価値観の違いかもしれない
もちろん、これだけで「Z世代は具体的な褒め方を求めている」と断定することはできません。
人によって性格も違いますし、仕事に対する考え方も違います。
褒められることが大好きな若手もいれば、あまり大げさに褒められることを好まない人もいるでしょう。
私が今回の経験から感じたのは、世代というよりも、「評価をどう受け取りたいか」という個人差があるということです。
ただ、私の職場で若手社員と話していると、単純に「すごいね」「よくやったね」と言われるだけではなく、
- どこが良かったのか
- なぜ良かったのか
- 次も同じようにできるのか
- さらに改善できるところはあるのか
といった具体的な情報を知りたがるケースがありました。
そこで私は、「褒める=気持ちを伝える」だけではなく、「褒める=成長につながるフィードバックを伝える」という考え方も必要なのではないかと思うようになりました。
管理職として実践するようになった3つの褒め方
①「何が良かったのか」を具体的に伝える
以前の私は、
「いい仕事だったね」
で終わることがありました。
今は、できるだけ「何が良かったのか」を一言加えるようにしています。
例えば、
「確認を一つ増やしたことで、今回はミスがなかったね」
「前回より作業の段取りが良くなっていたよ」
といった具合です。
具体的に言われれば、本人も「そこを意識すればいいんだ」と分かります。
これは、次の仕事にもつながる評価になります。
②結果だけでなく、改善した過程も見る
仕事の結果が良かったときには、その結果だけを見るのではなく、そこに至るまでの工夫にも目を向けるようにしています。
例えば、作業の順番を変えた、確認方法を工夫した、以前の失敗を踏まえて準備したなどです。
こうした工夫を見つけて伝えることで、本人も「自分の考え方を見てもらえている」と感じやすくなります。
ただし、ここで大切なのは、過程だけを評価して結果を無視しないことだと私は考えています。
どれだけ工夫していても、最終的な品質や納期、安全性などに問題があれば、仕事として改善する必要があります。
「工夫したことは評価する。でも、結果についても一緒に考える」
このバランスが、管理職として大切なのではないかと思っています。
③「次にどう活かせるか」まで伝える
私は最近、褒めるときに「次につながる一言」を加えるようにしています。
「今回できたことを、次の仕事でもやってみよう」
「この方法なら、別の作業でも使えるかもしれないね」
というような言葉です。
単に「良かった」で終わるのではなく、「次はどうするか」まで伝えることで、評価が次の行動につながります。
「褒める」と「甘やかす」は違う
ここは、管理職として私自身も意識しているところです。
若手社員を褒めることが大切だからといって、何でも「よくできたね」で済ませてしまうのは違うと思っています。
仕事には、結果として求められるものがあります。
- 品質を守る
- 納期を守る
- 安全に作業する
- 決められたルールを守る
- 必要な改善を行う
これらを満たした上で、本人の工夫や努力を評価する。
それが、私が考える「褒める」という行為です。
逆に、結果に問題がある場合には、褒めるだけではなく、改善点も伝えなければなりません。
「ここは良かった。でも、ここは改善しよう」
このように良い点と改善点を分けて伝えることで、本人も受け止めやすくなると感じています。
「伝えたつもり」と「伝わった」は違う
今回の経験で、私が改めて感じたのは、
「伝えたつもり」と「伝わった」は違う
ということです。
これは、褒めることだけに限りません。
指導するときも、仕事を依頼するときも、報告を求めるときも同じです。
管理職側が「ちゃんと説明した」と思っていても、相手には違う意味で伝わっていることがあります。
以前の記事で、若手社員の報連相について考えたときにも、私はこの「伝え方」の難しさを感じました。
→ 【第8回】「報連相しない若手」に違和感…期限ギリギリで相談してくる理由とは
相手がどう受け取ったのかを考える。
必要なら聞き返してみる。
そして、伝わりにくかったのであれば、自分の伝え方を少し変えてみる。
管理職になってから、こうした姿勢が以前よりも重要になったと感じています。
若手を「褒める」のではなく「見ている」と伝える
今回の経験を振り返って、私は「褒める」という言葉の意味そのものを少し考えるようになりました。
「すごいね」
「よくやったね」
という言葉も、もちろん大切です。
しかし、それだけではなく、
「ここを見ていたよ」
「この工夫は良かったよ」
「前回よりここが改善されていたね」
と伝えることも、立派な評価なのだと思います。
若手社員からすると、単に褒められるだけではなく、「自分の仕事をちゃんと見てもらえている」と感じられることが、安心感につながる場合もあります。
管理職としては、忙しいとつい結果だけを見てしまいます。
でも、日々の仕事の中には、本人なりの工夫や小さな成長があります。
そこを見つけて言葉にすることも、上司の大切な仕事なのかもしれません。
まとめ|褒めても響かないと感じたら、伝え方を変えてみる
「褒めているのに、あまり響いていないように見える」
今回、私が感じた違和感のきっかけは、そんな小さな出来事でした。
しかし、若手社員とのやり取りを振り返ってみると、単純に「褒められることが嫌なのだ」と考えるのは違うと気づきました。
人によっては、褒められることそのものよりも、
- どこを評価されたのか
- 何が良かったのか
- 次にどう活かせるのか
といった具体的なフィードバックを求めていることがあります。
もちろん、これはすべてのZ世代に当てはまる話ではありません。
世代でひとくくりにするのではなく、目の前にいる部下が「どんな伝え方なら受け取りやすいのか」を知ろうとすることが大切なのだと思います。
私自身、以前は「褒めたのだから伝わっているはず」と考えていました。
今は、少しだけ考え方が変わりました。
「褒めることは、相手に評価を伝えること。だからこそ、相手に伝わる形で伝えることが大切なのかもしれない」
昭和世代とZ世代。
仕事に対する考え方やコミュニケーションの取り方には、違いを感じることがあります。
でも、その違いを「最近の若手は……」で終わらせてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。
「なぜ、そういう反応になるんだろう?」
「自分の伝え方を少し変えたらどうなるだろう?」
そう考えてみると、今までとは違った関わり方が見えてくることがあります。
管理職である私自身も、まだまだ勉強中です。
若手社員を変えようとするだけではなく、自分の伝え方も少しずつアップデートしていく。
これからも、そんな姿勢を大切にしていきたいと思います。
同じように「褒めているのに伝わっている気がしない」と悩んでいる管理職の方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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若手社員とのコミュニケーションや、上司と部下の価値観の違いについては、こちらの記事でも私の経験を書いています。
※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事で紹介している内容は、筆者自身の職場での経験や考えに基づくものです。すべてのZ世代・若手社員に当てはまるものではありません。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。


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