こんにちは、昭和課長です。
部下に仕事のアドバイスをしたとき、こんな経験はありませんか?
- 同じミスを繰り返しているので改善案を伝えた
- しかし、なかなか行動に移してくれない
- 「今のやり方が一番効率的です」と言われる
- 工夫していることは分かるけれど、結果が改善されない
正直に言うと、私自身、最近そんな出来事がありました。
私は製造業で働く50代の会社員で、管理職として若手社員と一緒に仕事をしています。
今回の出来事は、ある若手社員が作業中に同じようなミスを定期的に繰り返していたことから始まりました。
一度だけのミスであれば、誰にでもあります。私自身も若い頃から数え切れないほど失敗してきました。
しかし、同じようなミスが何度も続くとなれば話は別です。
製造業では、ミスによって時間だけでなく材料まで無駄になってしまうことがあります。
会社としても、同じ問題が繰り返されれば改善してもらわなければ困ります。
そこで私は、今回の出来事を通じて、「過程を工夫すること」と「結果を出すこと」のバランスについて改めて考えさせられました。
「今のやり方が一番効率的です」と言われた日のこと
同じようなミスが定期的に発生していることが分かり、私は若手社員と話をしました。
作業を見ていると、本人なりに考えて工夫していることは分かります。
決して、何も考えずに作業をしているわけではありません。
むしろ、少しでも早く、効率的に仕事を進めようとしているように見えました。
そこで私は、今までの経験も踏まえて、こんな提案をしました。

「今の作業の順番を少し変えてみたらどうかな?」
「先にここを確認してから次に進めば、ミスを減らせるかもしれないよ」
すると、若手社員から返ってきたのは、こんな言葉でした。

「効率的に考えた結果、今のやり方にしています」
「そのやり方だと、逆に効率が悪くなると思います」
正直、そのとき私は少し戸惑いました。
ただ、冷静に考えると、若手社員の言っていることにも一理あります。
仕事を効率的に進めようとすること。
自分なりに方法を考えること。
今までのやり方をそのまま続けるのではなく、「もっと良い方法があるのではないか」と工夫すること。
これらは決して悪いことではありません。
むしろ、管理職として評価したい部分でもあります。
ただ、今回私が気になったのは、「効率を追求した結果として、実際にはミスや材料のロスが発生している」ということでした。
そこで私は、こう考えました。
本当に効率的なやり方とは、単純に作業時間が短いことだけなのだろうか?
作業が早いことと、本当に効率が良いことは違う
例えば、作業時間を10分短縮できたとします。
一見すると、とても効率的です。
しかし、その方法によってミスが発生し、やり直しに30分かかってしまったらどうでしょうか。
さらに、材料を無駄にしてしまえば、時間だけの問題ではありません。
- 作業時間が増える
- 材料を無駄にする
- やり直しが発生する
- 周囲の人にも影響が出る
これでは、最終的に見れば効率が良いとは言えません。
私は今回、若手社員に伝えたかったのは、「今のやり方が間違っている」ということではありません。
そうではなく、「最終的な結果まで含めて、本当に効率的なのかを考えてみよう」ということでした。
仕事では、自分の担当している作業だけを見て判断するのではなく、その後にどんな影響が出るのかまで考える必要があります。
途中の作業が早く終わっても、その後にミスが見つかれば、結果的には会社全体の時間を使うことになります。
だからこそ私は、効率を考えることと同じくらい、結果を見ることが大切だと思っています。
自分で工夫することは評価したい
今回の記事で誤解してほしくないのは、私は若手社員が自分で考えることを否定しているわけではないということです。
むしろ、自分なりに工夫していることは良いことだと思っています。
上司から言われたことを、何も考えずにそのままやるだけでは、新しい改善は生まれません。
「もっと効率的な方法があるのではないか」
「この順番を変えた方が早いのではないか」
そう考える姿勢は、仕事をするうえで大切です。
ただし、自分なりに考えた方法が、いつでも正解とは限りません。
今回のように、結果として同じミスが続いているのであれば、一度立ち止まって別の方法を試してみる必要があります。
以前、「正解が一つだと思う若手社員|50代管理職が伝えたい『プランB・プランC』の考え方【第51回】でも、ひとつの答えを「これが正解だ」と思い込んでしまうことについて書きました。
自分で考えた方法に自信を持つことは大切です。
しかし、仕事では状況によって最適な方法が変わることもあります。
だからこそ、「自分のやり方を信じること」と「別の意見を受け入れること」の両方が必要なのだと思います。
アドバイスを受け入れないのではなく、納得できていないのかもしれない
最初、私は正直に言えば、こう思っていました。
「一度やってみればいいのに」
「なぜ素直にアドバイスを受け入れないのだろう?」
昭和世代の私たちは、先輩や上司から言われれば、まずはやってみるという場面も多かったように思います。
もちろん、それがすべて正しかったとは思いません。
昔のやり方にも、今から考えれば改善すべきことはたくさんあります。
ただ、今回の若手社員を見ていて、別の考え方も浮かびました。
「アドバイスを聞かない」のではなく、「なぜ変える必要があるのか納得できていないのではないか?」
本人には本人なりの考えがあります。
「今の方法が一番効率的だ」と考えているからこそ、別の方法を提案されても、すぐには受け入れられないのかもしれません。
そう考えると、管理職である私の伝え方にも改善の余地があります。
「やり方を変えて」だけでは伝わらない
今回の出来事を通じて、私自身も反省しました。
経験があるからといって、
「この方法の方がいい」
「昔からこのやり方でやっている」
と伝えるだけでは、若手社員は納得できません。
特に、自分なりに考えている人ほど、「なぜ変える必要があるのか」という理由を知りたいはずです。
そこで今後は、次の3つを意識したいと思っています。
① 本人の工夫をまず認める
「効率を考えて工夫していることは分かるよ」
まずは、その部分を認める。
最初から否定されれば、誰でも自分の考えを守ろうとしてしまいます。
だからこそ、工夫していることは評価したうえで話をすることが大切だと感じました。
② 感覚ではなく、結果を一緒に見る
「そのやり方はダメ」と言うのではなく、
「この方法で同じミスが何回起きているだろう?」
「材料のロスはどのくらい出ているだろう?」
と、実際の結果を見る。
感覚や世代の違いで話すのではなく、事実を共有することが重要です。
③ 別の方法を一度試して比較する
どちらのやり方が正しいかを、最初から決める必要はありません。
「一度、この方法も試してみよう」
そして、作業時間やミスの回数、材料のロスを比較する。
結果を見れば、本人も納得しやすくなるはずです。
ひとつのやり方にこだわりすぎないことも大切
仕事では、状況によって正解が変わります。
昨日うまくいった方法が、今日もうまくいくとは限りません。
材料や設備の状態、仕事量、周囲の状況によって、最適な方法は変わります。
以前の「臨機応変にやらないの?」と感じた私が、若手社員と話して気づいたこと【第64回】でも書いたように、ひとつの考え方ややり方だけにこだわりすぎると、状況の変化に対応できなくなることがあります。
自分の考えに自信を持つことは大切です。
しかし同時に、
「別の方法もあるかもしれない」
「一度試してみよう」
という柔軟さも必要です。
これは若手社員だけに言えることではありません。
私たち管理職も同じです。
「昔からこうやってきたから」
という考えにこだわりすぎれば、新しい方法を受け入れられなくなります。
お互いに、自分のやり方を絶対の正解にしないことが大切なのかもしれません。
まとめ|過程を工夫することと、結果を出すことのバランス
今回、若手社員との出来事を通じて、私は改めて「効率」と「結果」について考えさせられました。
自分で考えて工夫することは素晴らしいことです。
効率を追求することも大切です。
しかし、結果として、
- 同じミスを繰り返す
- 時間が余計にかかる
- 材料を無駄にする
- 周囲に影響が出る
のであれば、一度その方法を見直す必要があります。
私が今回感じたのは、「過程を工夫すること」と「結果を出すこと」は、どちらか一方ではなく両方大切だということです。
昭和世代の私たちは、結果ばかりを重視しすぎてきた部分があるかもしれません。
一方で、若い世代は、自分なりの考え方や過程を大切にする人もいます。
だからこそ、どちらかの考え方を否定するのではなく、
「最終的にどんな結果につながっているのか」
を一緒に見ることが大切なのだと思います。
上司が一方的に、
「昔からこのやり方だから」
と言うだけでもいけない。
部下が、
「自分のやり方が一番効率的だから」
と、別の意見を受け入れないだけでもいけない。
仕事は、やってみて、結果を見て、改善していくものです。
今回の出来事を通じて私は、
「アドバイスを聞かない部下」と考えるのではなく、「どうすれば一緒に結果を見ながら改善できるか」
を考えることが、管理職として大切なのだと感じました。
同じように、若手社員へのアドバイスがなかなか行動につながらず悩んでいる管理職の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL・E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。


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