「もっと稼ぎたい」がない?50代管理職が感じた Z世代との働き方の違い 【第52回】

世代ギャップ

こんにちは、昭和課長です。

管理職として若手社員と一緒に働いていると、どうしても気になることがあります。

それは、

「もっと給料を上げたい」

という気持ちが、あまり感じられないことです。

私たち昭和世代は、

  • 頑張れば給料が上がる
  • 残業も経験のうち
  • 少しでも評価されたい

そんな思いで働いてきました。

もちろん全員がそうだったわけではありません。しかし、仕事を頑張ることと収入を増やすことは自然につながっていました。

一方で今の若手社員を見ていると、少し違う価値観を感じます。

  • 定時で帰る
  • 残業は基本しない
  • 始業5分前に出社する
  • 決められた仕事をきちんと終える

決してサボっているわけではありません。

しかし、私たちの世代ほど「もっと評価されたい」「もっと収入を増やしたい」という熱量は強くないように見えます。

最初は「向上心がないのかな」と思っていました。

でも、一緒に働く中で、その考えは少し変わりました。

今回は、50代管理職として感じた「なぜZ世代はもっと稼ごうと思わないように見えるのか」について考えてみたいと思います。

昭和世代は「頑張れば報われる」を信じていた

私たちが社会人になった頃は、努力が将来につながるという考え方が当たり前でした。

  • 早く出社する
  • 残業して仕事を覚える
  • 休日でも勉強する
  • 上司から頼まれた仕事は断らない

こうした積み重ねが、昇給や昇進につながると信じていました。

もちろん厳しい時代でしたが、「今頑張れば将来は楽になる」という希望もありました。

だから自然と、「もっと頑張ろう」という気持ちになれたのです。

Z世代は「今の生活」を大切にしている

一方でZ世代は、仕事に対する考え方そのものが違います。

仕事は人生の一部であり、人生そのものではない。

そのような価値観を持っている人が多いように感じます。

  • 残業代より自由時間
  • 昇給より趣味や家族との時間
  • 出世よりストレスの少ない働き方

もちろん、お金が不要というわけではありません。

しかし、「生活できるだけの収入があれば十分」という考え方を持つ人は少なくありません。

私たち昭和世代とは、働く目的そのものが違うのだと感じています。

私が一番驚いたのは「始業5分前」の感覚

特に印象に残っているのが出社時間です。

私たちの頃は、始業30分前には職場へ入り、掃除や準備を済ませることが当たり前でした。

ところが若手社員は、始業5分前に出社し、時間になれば仕事を始めます。

最初は、「もう少し早く来てもいいのでは」と感じました。

しかし本人たちに悪気はありません。

始業時間に仕事が始められるなら、それで問題ないという考え方なのです。

価値観の違いとは、まさにこういうことなのだと実感しました。

なぜZ世代は「もっと稼ぐ」ことを優先しないのか

では、なぜこのような価値観になったのでしょうか。

私は、大きく4つの理由があると感じています。

  • 終身雇用が当たり前ではなくなった
  • SNSでさまざまな生き方を知るようになった
  • 副業という選択肢がある
  • タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する文化がある

昭和世代は、一つの会社で長く働くことが成功だと教えられてきました。

しかしZ世代は、「会社だけに人生を預けるのは危険」という時代を見て育っています。

だからこそ、「会社で無理をするより、自分の時間を大切にしたい」と考えるのは、ごく自然なことなのかもしれません。

管理職は価値観を否定するより理解することが大切

以前の私は、「もっと頑張ればいいのに」と思っていました。

しかし今は違います。

価値観が違う相手に、自分の常識だけを押し付けても、お互いに苦しくなるだけです。

だから最近は、まず若手社員の考え方を聞くようにしています。

すると、仕事を嫌いなのではなく、「効率よく成果を出したい」と考えている人が多いことに気付きました。

頑張ることを否定しているのではありません。

頑張り方が、私たちとは違うだけなのです。

頑張ることは悪くない。でも頑張り方は時代で変わる

昭和世代が大切にしてきた努力は、決して間違いではありません。

その経験が今の私たちを支えています。

一方で、長時間働くことだけが努力ではない時代になりました。

短時間で成果を出す。

無駄を減らす。

デジタルを活用して効率化する。

これも立派な努力です。

管理職として大切なのは、「どちらが正しいか」を決めることではなく、それぞれの強みを活かすことだと思います。

昭和世代とZ世代は補い合える存在

昭和世代には経験があります。

困難を乗り越えてきた柔軟さがあります。

一方、Z世代には新しい価値観やデジタル活用、効率的な働き方があります。

どちらか一方だけでは、これからの職場は成り立ちません。

経験と新しい発想が組み合わさることで、より強い組織が生まれるのだと思います。

以前は違和感ばかり感じていました。

しかし今では、「違い」こそが組織の強みになると考えるようになりました。

まとめ

Z世代は「もっと稼ぎたい」と思っていないわけではありません。

ただ、お金よりも時間や働きやすさを重視する人が多いだけです。

昭和世代とは育った時代も価値観も違います。

だからこそ、管理職は「昔はこうだった」と教えるだけではなく、「今はなぜそう考えるのか」を理解する姿勢が求められています。

頑張ることは大切です。

しかし、その頑張り方は時代によって変わります。

私自身も、若手社員と働く中でそのことを少しずつ学んでいます。


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