Z世代との接し方に悩んだときの考え方|50代管理職がたどり着いた結論【第20回】

Z世代との接し方

こんにちは、昭和課長です。

「最近の若手社員と、どう接すればいいのかわからない……」

「強く言えばパワハラと言われそう。でも、優しくするだけでは仕事が伝わらない」

「自分たちの若い頃とは、仕事に対する考え方が違う気がする」

50代で管理職をしていると、若手社員とのコミュニケーションについて、こんな悩みを抱えることがあります。

私自身も、これまでZ世代と呼ばれる年代の若手社員と仕事をする中で、何度も「どう接すればいいんだろう?」と考えてきました。

最初の頃は、若手社員の行動を見て、

「なぜ、もっと自分から動かないんだろう?」

「どうして、そこまで確認するんだろう?」

「昔なら、このくらいは自分で判断したけどな……」

と思ってしまうこともありました。

ところが、本人と話してみると、こちらが想像していた理由とは違うことが少なくありません。

慎重になっていたり、失敗を避けようとしていたり、単純に「どう動けばいいのかわからない」と感じていたりすることもありました。

そこで私が少しずつ考え方を変えていったのが、今回のテーマです。

「相手を変えようとする前に、自分の接し方を少し変えてみる」

もちろん、すべてを上司側が合わせればいいという話ではありません。

仕事には守るべきルールもありますし、責任を持って取り組んでもらう必要もあります。

それでも、相手との関係を良くするために、こちらが工夫できることはあります。

今回は、私自身の経験から、Z世代との接し方に悩んだときに意識したいことを整理してみたいと思います。

Z世代との接し方が難しいと感じるのはなぜ?

まず、私が感じたのは、若手社員との間には「仕事の常識」に対する違いがあるということです。

もちろん、すべての若手社員が同じ考え方を持っているわけではありません。

また、「Z世代だからこう考える」と一括りにすることもできません。

それでも、世代によって育ってきた環境や、仕事に対する価値観に違いがあるのは自然なことだと思います。

私たち50代が若い頃には、「まずやってみる」「仕事は見て覚える」「多少の失敗は経験」という考え方が比較的身近でした。

一方で、私が現在の若手社員と仕事をしていると、

  • 何のための仕事なのか知りたい
  • 間違える前に確認したい
  • 効率よく仕事を進めたい
  • 納得してから行動したい

という姿勢を感じることがあります。

これを「積極性がない」と見ることもできます。

しかし、見方を変えれば、「無駄なことをしたくない」「間違った方向に進みたくない」と考えているとも言えます。

ここを理解できるようになってから、私は若手社員の行動を見る目が少し変わりました。

「意味ありますか?」と聞かれて戸惑った経験

若手社員との価値観の違いを感じた出来事の一つが、仕事について「意味がありますか?」と聞かれたことです。

正直に言えば、最初は少し戸惑いました。

私の感覚では、「仕事だから、まずやってみる」という選択肢もあります。

しかし、若手社員からすると、「なぜこの仕事をするのか」を知ることで、自分が取り組む意味を理解したかったのかもしれません。

その出来事については、第17回の記事で詳しく書いています。

▶【第17回】若手が「意味ありますか?」と聞く理由|目的を求める本音と対処法

この経験から私が学んだのは、若手社員から出てくる疑問を、最初から「生意気な質問」と決めつけないことです。

「なぜ、そう聞いたんだろう?」

一度立ち止まって考えるだけでも、相手の意図が見えてくることがあります。

若手社員が「受け身」に見えるとき、まず考えたいこと

若手社員が自分から動かないように見えると、管理職としてはつい、

「指示を待っているだけなのかな?」

「もう少し自分から動いてほしいな」

と思ってしまいます。

私も以前はそうでした。

ところが、実際に部下と話してみると、単純な「指示待ち」ではないケースもありました。

本人としては、

  • 勝手に判断して間違えたくない
  • 上司の考えと違うことをしたくない
  • 確認してから動いたほうが安全だと思っている
  • どこまで自分で判断していいのかわからない

という気持ちを持っていたのです。

つまり、こちらからは「受け身」に見えていても、本人からすると「慎重に確認している」という場合があります。

この違いに気づいたことは、私にとって大きな転機でした。

詳しい出来事については、第18回でも紹介しています。

▶【第18回】“指示待ち”じゃなかった?確認待ちだった話

さらに、「なぜ若手は受け身に見えるのか?」については、第19回でも詳しく掘り下げています。

▶【第19回】なぜ若手は受け身に見えるのか?“使えない”と思う前に知るべき対処法

Z世代との接し方で私が変えた3つの考え方

ここからは、私自身が若手社員との仕事を通じて意識するようになったことを3つ紹介します。

①「やる気がない」とすぐに決めつけない

まず意識するようになったのが、相手の行動だけを見て判断しないことです。

若手社員がすぐに動かなかったとき、以前の私は「やる気がないのかな」と考えてしまうことがありました。

しかし、それだけでは本当の理由は分かりません。

もしかすると、仕事の目的が理解できていないのかもしれません。

もしかすると、優先順位が分からないのかもしれません。

あるいは、間違えることを恐れているのかもしれません。

そこで私は、最近では「なぜ動かないんだ?」と考える前に、

「何が分からなくて止まっているんだろう?」

と考えるようにしています。

この小さな視点の変化だけでも、部下との会話はかなり変わりました。

②「何をするか」だけでなく「なぜするか」も伝える

次に意識したのが、仕事を依頼するときの説明です。

以前は、忙しいときほど、

「これをやっておいて」

と作業内容だけを伝えてしまうことがありました。

もちろん、それで十分な仕事もあります。

ただ、仕事の背景を知らないまま作業だけを渡されると、若手社員が「これは何のためにやるのだろう?」と疑問に感じることもあります。

そこで現在は、できる範囲で、

  • 何をするのか
  • なぜするのか
  • どこまでやればいいのか

を伝えるようにしています。

特に「なぜ」を一言加えるだけで、仕事の意味が伝わりやすくなることがあります。

「この資料を作って」だけではなく、

「明日の打ち合わせで使うから、この部分を整理してほしい」

と伝えるだけでも、相手が仕事のゴールをイメージしやすくなります。

管理職にとっては当たり前に分かっている背景でも、若手社員には見えていないことがあります。

だからこそ、「伝えた」ではなく「伝わったか」を意識するようになりました。

③小さな成功体験を積んでもらう

若手社員にいきなり大きな仕事を任せることが、必ずしも成長につながるとは限りません。

特に経験が少ないうちは、仕事の全体像が見えず、不安になってしまうこともあります。

そこで私は、できるだけ小さな仕事から任せ、少しずつ任せる範囲を広げるようにしています。

そして、うまくできたときには、できるだけ言葉にして伝えるようにしています。

「ありがとう」

「助かったよ」

「前よりスムーズになったね」

こうした一言は、管理職からすると小さな言葉かもしれません。

でも、若手社員にとっては「自分の仕事を見てもらえている」と感じるきっかけになることがあります。

小さな成功体験が積み重なれば、少しずつ「次は自分でやってみよう」という気持ちにもつながります。

Z世代との接し方で、私がやめたこと

接し方を変えるうえで、何か新しいことを始めるだけではありません。

私の場合は、やめたこともあります。

「昔はこうだった」と比較する

これは、かなり意識して減らしました。

「俺たちの若い頃は……」

「昔なら、それくらい普通だった」

管理職をしていると、つい言いたくなる言葉です。

私自身も、以前は言ってしまうことがありました。

ただ、過去の経験を伝えることと、昔のやり方をそのまま押しつけることは違います。

時代が変われば、仕事の進め方も変わります。

だから最近は、「昔はこうだった」で終わらせるのではなく、

「私はこういう経験をした。今回の仕事ではどうするのがいいと思う?」

と、会話につなげることを意識しています。

感情的に叱る

もう一つ、気をつけているのが感情的な指導です。

仕事でミスがあれば、注意しなければならないこともあります。

しかし、感情が先に出てしまうと、本来伝えるべき「何が問題だったのか」が伝わりにくくなります。

私自身、強い言い方をしてしまい、部下との距離ができてしまった経験があります。

その経験については、第3回の記事で書いています。

▶【第3回】「それパワハラです」と言われた日|50代管理職のリアルな失敗

この経験があるからこそ、私は「叱らないこと」が大切なのではなく、「何を伝えるために注意するのか」を考えることが大切だと思っています。

50代管理職こそ、自分のマネジメントをアップデートする

若手社員との接し方を考えていると、最終的には自分自身の問題にも行き着きます。

以前の私は、若手社員を見て「もっとこうしてほしい」と思うことが多くありました。

もちろん、今でも部下に期待することはあります。

仕事ですから、責任を持って取り組んでもらわなければいけません。

しかし、部下に変化を求めるだけでは、なかなかうまくいきません。

そこで私は、

「自分の伝え方に問題はなかったか?」

「部下が動きやすい環境を作れているか?」

と考えるようになりました。

これは、若手社員に迎合するという意味ではありません。

仕事上必要なことは、きちんと伝える。

守るべきルールは守ってもらう。

責任を持つべきところでは責任を持ってもらう。

そのうえで、伝え方や任せ方については、管理職側も時代に合わせて工夫する。

私は、このバランスが大切なのだと思っています。

「相手を変える」より「接し方を変える」

ここまで若手社員との接し方について書いてきましたが、私が最も強く感じていることがあります。

それは、「相手を変えようとするより、自分の接し方を変えたほうが早い場合がある」ということです。

もちろん、部下自身が努力することも必要です。

管理職だけが頑張ればいいわけではありません。

ただ、上司と部下では、立場も経験も違います。

だからこそ、まず上司側から「どうすれば伝わりやすいだろう?」と考えることには意味があります。

私自身も、まだ試行錯誤の途中です。

「これで完璧」という方法があるわけではありません。

同じ言い方をしても、相手によって受け取り方が違うこともあります。

だからこそ、目の前の若手社員をよく見て、話を聞き、その都度調整していく。

それが50代管理職としての自分の役割なのかな、と最近は思っています。

Z世代との接し方に悩んだとき、私が大切にしていること

ここまでの話を整理すると、私が現在意識しているのは次の5つです。

  1. 若手社員の行動だけで「やる気がない」と決めつけない
  2. 「なぜそうしたのか」を本人に聞いてみる
  3. 仕事の目的やゴールをできるだけ具体的に伝える
  4. 小さな成功体験を積み重ねてもらう
  5. 管理職自身も伝え方や任せ方をアップデートする

どれも特別な方法ではありません。

むしろ、当たり前のことばかりです。

ただ、忙しく仕事をしていると、その「当たり前」ができなくなることがあります。

だから私自身も、若手社員との関係で悩んだときには、一度立ち止まって、この5つを思い出すようにしています。

まとめ|Z世代との接し方に正解は一つではない

「Z世代との接し方が分からない」

そう感じるのは、決して私だけではないと思います。

50代管理職からすると、若手社員の考え方や仕事の進め方に「自分たちの頃とは違うな」と感じることはあります。

しかし、その違いをすぐに「最近の若者は……」と片付けてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。

今回紹介した私自身の経験から言えるのは、若手社員の行動には、こちらからは見えていない理由があることも多いということです。

受け身に見えても、実は失敗を恐れているのかもしれません。

「意味ありますか?」という質問も、仕事を否定したいのではなく、目的を理解したいだけかもしれません。

すぐに動かないのも、やる気がないのではなく、どこまで自分で判断していいのか分からない可能性があります。

だから私は、最近では「なぜ、そうするんだ?」と責める前に、

「この人は、どう考えているんだろう?」

と考えるようにしています。

そして、必要なことはきちんと伝える。

任せるところは任せる。

分からないことは聞ける関係を作る。

管理職として、まだまだ試行錯誤の毎日です。

それでも、若手社員との接し方に悩んだとき、「相手を変える」ことばかり考えるのではなく、「自分の接し方を少し変えてみる」。

これが、私が50代管理職としてたどり着いた一つの答えです。

同じように若手社員とのコミュニケーションに悩んでいる管理職の方にとって、この記事が何か一つでも参考になれば嬉しいです。

よくある質問(FAQ)

Q. Z世代の若手社員には、どのように接すればいいですか?

「Z世代だから」と一括りにするのではなく、一人ひとりの考え方や経験を見ながら接することが大切だと思います。私の場合は、仕事の目的やゴールをできるだけ具体的に伝え、分からないことを確認しやすい関係を作ることを意識しています。

Q. 若手社員が受け身に見えるときは、どうすればいいですか?

まず「やる気がない」と決めつけず、なぜ動けないのかを確認してみることをおすすめします。仕事の進め方が分からない、判断基準が分からない、失敗を避けたいなど、本人なりの理由がある場合があります。

Q. 若手社員に仕事の目的を説明する必要はありますか?

すべての仕事で詳しい説明が必要とは限りません。ただ、目的や背景が分かることで、仕事の全体像を理解しやすくなるケースはあります。特に初めて担当する仕事では、「何をするか」だけでなく「なぜするのか」を一言添えるだけでも伝わり方が変わります。

Q. 50代管理職が若手社員に合わせる必要がありますか?

何でも若手社員に合わせる必要はないと思います。仕事上必要なルールや責任は明確に伝えるべきです。その一方で、伝え方や仕事を任せる方法については、相手に合わせて工夫する余地があります。私は「迎合する」のではなく、「伝わる方法を考える」という意識を持つようにしています。

あわせて読みたい関連記事

今回の記事は、これまでの「部下がZ世代だった話」の記事ともつながっています。

若手社員が仕事の目的を知りたがる理由について知りたい方は、第17回をご覧ください。

▶【第17回】若手が「意味ありますか?」と聞く理由|目的を求める本音と対処法

「指示待ち」に見えていた部下が、実は「確認待ち」だったという経験については、第18回で紹介しています。

▶【第18回】“指示待ち”じゃなかった?確認待ちだった話

さらに、若手社員が受け身に見える理由について考えたい方には、第19回がおすすめです。

▶【第19回】なぜ若手は受け身に見えるのか?“使えない”と思う前に知るべき対処法

管理職としての言葉の伝え方や、部下との関係について考えたい方には、第3回の記事もあわせておすすめします。

▶【第3回】「それパワハラです」と言われた日|50代管理職のリアルな失敗

この記事のまとめ

今回の記事では、50代管理職である私が、Z世代の若手社員との接し方に悩んだ経験から、次のことをお伝えしました。

  • 若手社員の行動を世代だけで判断しない
  • 「やる気がない」と決めつける前に理由を考える
  • 仕事の目的やゴールを具体的に伝える
  • 小さな成功体験を積んでもらう
  • 管理職自身も伝え方をアップデートする
  • 相手を変えるだけでなく、自分の接し方も見直す

若手社員とのコミュニケーションには、これといった一つの正解があるわけではありません。

私自身も、これからも失敗しながら学んでいくことになると思います。

だからこそ、若手社員との間に何か問題が起きたときには、「最近の若手だから」と片付けるのではなく、

「自分はどう伝えたのか?」

「相手はどう受け取ったのか?」

と、一度立ち止まって考えてみたいと思っています。

それが、50代管理職である私が、これまでの経験から学んだことです。

同じように若手社員との接し方に悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。


※本記事は、筆者が実際の職場で経験した出来事や、そこから得た気づきをもとに、一部内容を再構成しています。個人や企業、特定の人物・状況が特定されないよう配慮しています。

※本記事では「Z世代」という言葉を使用していますが、世代によって考え方や行動が一律に決まるものではありません。あくまで筆者自身の職場での経験をもとにした内容です。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成・編集したものを含みます。

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