「メンタルが弱い」は本当か?|叱られる経験が少ない世代との向き合い方 【第36回】

管理職の悩み

こんにちは、昭和課長です。

最近、若手社員を見ていて、

「ちょっと注意しただけで落ち込んでしまう」
「強く言えない…」
「これで辞められたら困るな…」

そんなふうに感じたことはありませんか?

正直、私たち50代世代からすると、 「昔はもっと厳しく育てられた」 と思う場面もあります。

でも、Z世代の若手社員と接していると、 どうやら“弱い”だけでは片付けられない部分もあるようです。

今回は、 「若手社員は本当にメンタルが弱いのか?」 そして、 50代管理職としてどう向き合えばいいのかを、 実体験を交えながら書いてみます。

「ちょっと注意しただけ」で空気が変わった

こちらは普通に伝えたつもりだった

ある日、若手社員にこんなことを伝えました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「この資料、提出前にもう一回確認しようか」

昔なら、ごく普通の指摘です。
むしろ優しい言い方だったと思います。

ところが、その後。
彼の様子が明らかに変わりました。

  • 口数が減る
  • 目を合わせない
  • 必要以上に萎縮する

正直、 「そんなに気にすること?」 と思いました。

ただ、同じような場面が何度か続くうちに、 「今の若手世代は、私たちとは受け取り方が違うのかもしれない」 と感じるようになりました。

昭和世代の“普通”は、もう普通じゃない

私たちの世代は、

  • 叱られて覚える
  • ミスして成長する
  • 厳しくされるのが当たり前

そんな空気の中で働いてきました。

だから、 多少強く言われても、 「次は失敗しないようにしよう」 と切り替える人が多かったと思います。

一方で、今の若手世代は、 学校でも家庭でも、 “強く否定される経験”が少ない人も多いそうです。

そのため、 上司の何気ない一言でも、 想像以上に重く受け止めてしまうことがあります。

以前、私自身も、 「なぜそこまで落ち込むんだろう」 と戸惑っていました。

でも最近は、 「弱い」のではなく、 “育ってきた環境が違う” という視点で見るようになりました。

若手社員は「メンタルが弱い」のか?

実は“傷つきやすい”より“失敗を恐れている”

しばらく若手社員を見ていて感じたのは、 「打たれ弱い」というより、

“失敗したくない”

という気持ちがとても強いことでした。

  • 間違えたくない
  • 怒られたくない
  • 評価を下げたくない
  • 周囲に迷惑をかけたくない

だから慎重になる。

結果として、

  • 動きが遅く見える
  • 自信がなさそうに見える
  • 指示待ちに見える

そんな状態になっているのかもしれません。

実際、 私たち昭和世代は、 失敗しながら仕事を覚えてきました。

しかし今は、 「失敗しないこと」が強く求められる時代でもあります。

この“失敗への恐怖感”については、 以前書いた 失敗を避けるZ世代?昭和世代が「失敗から学んできた理由」【第13回】 でも詳しく触れています。

今回の記事とも深くつながる内容なので、 もしよければあわせて読んでみてください。

SNS時代ならではの「評価疲れ」もある

今の若手世代は、 常に“見られる環境”で育っています。

SNSでは、

  • 比較される
  • 否定される
  • 炎上する

そんな世界が日常です。

私たちの若い頃のように、 「失敗しても仲間内で笑って終わり」 という時代ではありません。

一度の失敗や発言が、 大きなストレスにつながることもあります。

だからこそ、 「失敗=怖いもの」 という感覚が、 私たち世代より強いのかもしれません。

50代管理職が悩む「どこまで注意するか問題」

「言わない」のも、実は不親切

最近よく聞くのが、

「何も言わないようにしている」

という管理職の声です。

確かに、 強く言えば関係が悪くなる可能性もあります。

でも、 本当に困るのは、 “何も教えてもらえないまま成長できないこと” だったりします。

だから、 注意しないことが優しさとは限らない。

これは私自身、 最近かなり感じています。

実際、 言いたいことを飲み込み続けると、 今度は上司側にストレスが溜まります。

「また自分でやったほうが早い」
「なんで気づかないんだろう」

そんな感情が積み重なり、 イライラしてしまうこともあります。

この“管理職側のストレス”については、 部下にイライラするあなたへ|50代管理職がラクになる考え方と対処法【第29回】 でも詳しく書いています。

「自分だけじゃなかったんだ」 と思える内容かもしれません。

大事なのは「人格」ではなく「行動」を伝えること

以前の私は、

「なんでこんなミスするんだ」

と感情が先に出ていました。

でも最近は、

  • どこを直せばいいか
  • 次にどうすればいいか

を具体的に伝えるよう意識しています。

例えば、

×「ちゃんとやって」
○「提出前に数字だけ再確認しよう」

この違いだけでも、 若手の受け取り方はかなり変わります。

人格を否定されると、 人は強く傷つきます。

でも、 “行動”へのアドバイスなら、 改善につなげやすい。

これは、 Z世代だけでなく、 どの世代にも共通することなのかもしれません。

Z世代との関わりで、私自身も変わった

「厳しさ=育成」だけではなかった

昔は、

「厳しく育てるのが上司」

だと思っていました。

でも今は、 “安心して相談できる環境を作る” ことも同じくらい大切だと感じています。

もちろん、 甘やかすわけではありません。

ただ、 頭ごなしに否定するより、 「次どうするか」を一緒に考えたほうが、 結果的に成長が早い。

そんな場面を何度も見てきました。

そして不思議なことに、 こちらが接し方を変えると、 若手側も少しずつ変わっていきます。

以前より相談してくれるようになったり、 自分から確認してくれるようになったり。

「最近の若者は理解できない」 で終わらせるのではなく、 まずは“違いを知ること”が大切なのかもしれません。

まとめ|「弱い」ではなく、“育った環境が違う”

若手社員を見ていると、

「最近の若い子は打たれ弱いな」

と思うことは、確かにあります。

でも実際には、 “価値観”や“育った環境”が違うだけなのかもしれません。

私たち50代管理職も、 昔の常識だけでは通用しない時代になりました。

だからこそ、

  • 強く言いすぎない
  • でも必要なことは伝える
  • 人格ではなく行動を指摘する
  • 失敗を責めるより改善を一緒に考える

そんなバランスが、 これからのマネジメントには必要なのかもしれません。

私自身、まだまだ試行錯誤中です。

でも、 Z世代の部下と向き合う中で、 「上司側もアップデートが必要なんだな」 と感じる毎日です。

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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