こんにちは、昭和課長です。
職場で若手社員を見ていると、ふと「自分たちの頃とは違うな」と感じることがあります。
今回、私が気になったのは、「休憩時間の過ごし方」でした。
昼休みになると、若手社員がスマートフォンを見ている。
同じ場所にいても会話をするわけではなく、それぞれが自分の時間を過ごしている。
中にはイヤホンをしている社員もいます。
正直に言えば、最初の私は少し違和感を覚えました。
「せっかくみんなで休憩しているのだから、少しくらい話をしてもいいのでは?」
そんなふうに思っていたんです。
私が若い頃は、休憩時間になると自然に同僚との雑談が始まり、仕事の話をしたり、くだらない話で笑ったりすることが普通でした。
しかし、今の若手社員を見ていると、休憩時間そのものに対する考え方が少し違うように感じます。
そもそも私がこうした世代間の違いを意識するようになったきっかけについては、【第1回】部下がZ世代だった話|昭和課長がブログを始めた理由でも書いています。
今回は、その中でも「休憩時間」という身近な場面から、私自身が考えさせられたことをお話しします。
休憩時間の過ごし方に感じた違和感
ある日の昼休みのことでした。
仕事が一段落したので、私は休憩スペースの様子を何気なく見ていました。
すると、若手社員たちはそれぞれスマートフォンを見ながら静かに過ごしています。
誰かが誰かに話しかけるわけでもなく、みんながそれぞれ自分の時間を過ごしていました。
もちろん、仕事中ではありません。
休憩時間なので、それぞれが自由に過ごすこと自体は何も問題ありません。
それでも、私の頭にはこんな疑問が浮かびました。
「こんなに静かな休憩時間って、昔はあまりなかったよな……」
正直に言えば、最初は少し寂しいような気持ちもありました。
私の中では、休憩時間というのは「仕事から離れて気分転換をする時間」であると同時に、「同僚と自然にコミュニケーションを取る時間」というイメージがあったからです。
ただ、ここで大切なのは、私がそう感じたからといって、若手社員の過ごし方が間違っているわけではないということです。
このことに気づくまでには、少し時間がかかりました。
昭和世代にとっての休憩時間とは
私たちの世代にとって、休憩時間は今よりも「人と一緒に過ごす時間」という意味合いが強かったように思います。
- 同僚と雑談をする
- 仕事の悩みを話す
- 先輩や後輩と情報交換をする
- 休日の予定など、仕事とは関係ない話をする
もちろん、すべての人がそうだったわけではありません。
一人で静かに過ごしたい人もいたと思います。
それでも、職場の休憩スペースに集まれば自然と会話が始まり、その会話の中から人間関係ができていく。
私自身も、若い頃にはそうした経験をたくさんしてきました。
当時の私にとっては、
「休憩時間も職場の人間関係をつくる大切な時間」
という感覚があったのだと思います。
この感覚は、以前書いた【第4回】「飲み会も仕事でしょ?」と思っていた私が知ったZ世代の本音でも触れています。
飲み会も休憩時間も、私たちは「一緒に時間を過ごすこと」に、人間関係を深める意味を感じていたのかもしれません。
ところが、若手社員にとっては、必ずしもそうではありませんでした。
若手社員に聞いてみた「休憩時間の本音」
自分の中だけで「最近の若手は休憩時間に会話をしない」と決めつけるのは違うと思い、私は実際に若手社員に聞いてみることにしました。
あるとき、何気なくこんな質問をしてみたんです。

「休憩中って、あまり話さないの?」
すると、返ってきた答えは意外なものでした。

「一人でいる方が楽なんです」
さらに、

「仕事中は気を使うので、休憩くらいはリラックスしたくて……」
という話もありました。
私は、この言葉を聞いて少し考え込んでしまいました。
私にとっては「休憩時間にみんなで話すこと」が自然だったのですが、相手にとっては、「誰とも話さず、自分の時間を持つこと」が休憩になっているのです。
ここには、大きな違いがありました。
スマホを見ている=休んでいない、ではなかった
さらに話を聞いてみると、スマートフォンを見ていることにも、それぞれ理由がありました。
- 好きな動画やSNSを見て気分転換している
- ニュースや情報をチェックしている
- 友人や家族と連絡を取っている
- 仕事とは関係のないことを考えて頭を切り替えている
- 一人の時間を過ごすことで気持ちを落ち着かせている
つまり、私から見ると「スマホばかり見ている」ように見えても、本人にとっては「仕事から頭を切り替えるための時間」だったのです。
ここは、管理職として私が反省したところでもあります。
見た目だけで「休憩時間の過ごし方が悪い」と判断してしまうと、本人の意図を見落としてしまいます。
もちろん、会社のルールに反するスマートフォンの使用や、業務上必要な連絡を妨げるような行動があれば、別途対応する必要があります。
しかし、そうした問題がないのであれば、休憩時間をどう使うかまで管理職が自分の価値観で決める必要はないのではないかと考えるようになりました。
違和感の正体は「休み方の価値観」の違いだった
ここまで考えて、私は自分が感じていた違和感の正体が少し分かった気がしました。
それは、若手社員が仕事をサボっているということでも、人間関係を大切にしていないということでもありません。
「休憩とは何をする時間なのか」という前提が違っていたのです。
私の場合は、
- 人と話す
- 笑う
- 仕事の悩みを共有する
- 仲間との距離を縮める
こうしたことが気分転換につながっていました。
一方で、今回話を聞いた若手社員の場合は、
- 一人になる
- スマートフォンを見る
- 好きなことをする
- 仕事から一度離れる
ことが気分転換につながっていました。
どちらも「休む」という目的は同じです。
ただし、そこに至る方法が違います。
「休憩=コミュニケーション」と考えていた私と、「休憩=自分を回復させる時間」と考える若手社員。
この違いを理解すると、それまで感じていた違和感が少しずつ薄れていきました。
「若手はコミュニケーションが苦手」と決めつけない
今回、私が特に気をつけたいと思ったのは、一つの行動だけを見て、その人の性格や仕事への姿勢まで判断しないことです。
休憩時間に一人でスマートフォンを見ている。
それだけで、
「人付き合いが苦手なのかな」
「職場に馴染む気がないのかな」
「コミュニケーション能力が低いのかな」
と考えてしまうのは早すぎます。
実際に話をしてみなければ分からないことがあります。
私自身も、最初は「会話が少ない」という表面的な行動だけを見ていました。
ところが本人に聞いてみると、「仕事中は気を使うから、休憩時間くらいは一人でいたい」という考えがあったわけです。
この経験から、私は若手社員を見るときに、以前よりも「なぜ、この行動をしているのだろう?」と考えるようになりました。
管理職として「休憩時間」にできること
では、管理職として何をすればいいのでしょうか。
私は、無理に会話を増やすことではないと思っています。
① 休憩時間は「休むこと」を基本にする
まず大切なのは、休憩時間なのだから、きちんと休める環境にすることです。
「みんなで話した方がいい」という私たちの感覚を、若手社員に押しつけないことも大切です。
一人で静かに過ごしたい人がいてもいい。
同僚と話したい人がいてもいい。
それぞれが自分に合った方法で気持ちを切り替えられることが、本来の休憩なのだと思います。
② 会話は「休憩時間以外」でもつくれる
若手社員とのコミュニケーションを増やしたいのであれば、休憩時間に限定する必要もありません。
仕事の進捗を確認するときに一言声をかける。
仕事が終わったときに「今日はどうだった?」と聞いてみる。
業務の中で困っていることがないか確認する。
こうした短いコミュニケーションでも、十分に関係を築くきっかけになります。
③ 「話さない=関心がない」と考えない
これも今回の経験から学んだことです。
休憩中に話さないからといって、職場や仕事に関心がないとは限りません。
むしろ、仕事中はきちんと業務に集中し、休憩時間は一人で気持ちをリセットするという働き方をしている人もいます。
管理職として見るべきなのは、休憩時間の見た目だけではなく、仕事に向き合う姿勢や業務上のコミュニケーションがきちんとできているかなのだと思います。
私が今回の出来事から考えたこと
今回の出来事で、一番考えさせられたのは、実は若手社員のことではありませんでした。
「自分の当たり前を、相手の当たり前だと思っていなかったか?」
ということです。
私は長い間、会社という場所で働いてきました。
その中で身につけてきた仕事のやり方や人間関係の築き方があります。
それは私にとっては大切な経験です。
ただし、経験があるからといって、その方法だけが正解とは限りません。
若手社員には若手社員なりの環境や考え方があります。
「昔はこうだった」と伝えることはできます。
でも、最後に相手がどうするかまで、すべて自分の価値観に合わせようとする必要はないのだと思います。
Z世代との世代ギャップは「正解探し」ではなく「理解すること」
もちろん、「Z世代はみんな一人で休憩したい」と言いたいわけではありません。
Z世代と呼ばれる若い世代の中にも、休憩時間に積極的に会話をする人はいます。
逆に、昭和世代でも一人で静かに休みたい人はいます。
結局のところ、世代という括りだけで人を判断することはできません。
今回の記事で伝えたいのは、世代によって「当たり前」だと思っていることに違いがあるかもしれないということです。
その違いに気づいたら、すぐに「どちらが正しい」と決めるのではなく、まず本人に聞いてみる。
私は、それだけでも管理職と若手社員とのすれ違いは減らせるのではないかと思っています。
まとめ|「違和感」は相手を知るきっかけになる
今回は、若手社員の「休憩時間の過ごし方」に感じた私自身の違和感について書きました。
最初は、
「休憩中なのに、みんなスマホばかり見ている」
「昔とはずいぶん変わったな」
と感じていました。
しかし、実際に話を聞いてみると、そこには「休憩くらいは一人でリラックスしたい」という本人なりの理由がありました。
そこで私が学んだのは、次のことです。
- 休憩時間の過ごし方には個人差がある
- スマートフォンを見ていることだけで、仕事への姿勢を判断しない
- 昭和世代と若手世代では、休憩に求めるものが違う場合がある
- 「会話しない=人間関係を大切にしていない」とは限らない
- 違和感を覚えたときこそ、本人に理由を聞いてみる
そして、私自身が一番大切だと思ったのは、「自分の当たり前を、相手に押しつけないこと」です。
私たち昭和世代が経験してきた働き方には、もちろん良いところがあります。
同じように、今の若手社員にも、私たちとは違う環境の中で身につけてきた考え方があります。
管理職の仕事は、若手社員を自分たちの時代に合わせることだけではありません。
会社として守るべきルールや仕事の基準はしっかり伝えながらも、そこに至るまでの考え方や過ごし方には、ある程度の違いがあってもいいのではないでしょうか。
私も、まだまだ戸惑うことがあります。
それでも、
「なんで、そんなことをするんだ?」
とすぐに判断するのではなく、
「どうして、そうしているんだろう?」
と一度考えてみる。
それだけでも、若手社員との関係は少し変わるのかもしれません。
今回の「休憩時間の使い方」の違和感も、今となっては、私自身の考え方を見直すきっかけになりました。
世代が違えば、仕事に対する価値観も、休み方も、人との距離感も違います。
だからこそ、最初から「理解できない」と決めつけるのではなく、まず話を聞いてみる。
それが、昭和課長として若手社員と一緒に働いていくために、これからも大切にしたいことです。
同じように、若手社員との接し方や世代間のギャップに悩んでいる管理職の方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。
※本記事について
本記事は、私自身の職場での経験をもとに、一部の出来事や会話を特定されないよう再構成して掲載しています。
また、本記事でいう「Z世代」はあくまで世代を考える際の一般的な呼び方として使用しており、すべてのZ世代の方に同じ傾向があることを示すものではありません。仕事や休憩時間の過ごし方には、世代だけでなく、個人の性格、職場環境、仕事内容などによる違いがあります。
この記事では、私自身が若手社員との関わりの中で感じたこと、考え方が変わったきっかけを中心に紹介しています。
また、記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成したものを含みます。ブログ掲載・商用利用が可能な範囲で作成・使用しています。
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