こんにちは、昭和課長です。
50代管理職として長く働いていると、「これくらい言わなくても伝わるだろう」と思ってしまう場面があります。
でも、Z世代の部下と一緒に働くようになってから、その“当たり前”が通用しないことを何度も経験しました。
今回は、
- 部下に作業依頼したのに完成形が違った
- 頼んだ製品と仕様が違うものが届いた
- 細かく説明しないと伝わらない
- 逆に細かい部分ばかり確認してくる
そんな実体験を通じて感じた、 「伝えたつもり」と「伝わった」は全く違う という話を書いてみたいと思います。
「これで伝わるだろう」が通じなかった
以前、ある製品の手配を若手社員にお願いしたことがありました。
その案件は、お客様向けに使用する重要な部品でした。
私は若手社員に、

「前回と同じ仕様でお願い」
と伝えました。
こちらとしては、
- 前回対応した案件であること
- お客様向けでミスできないこと
- 細かな仕様違いが重要なこと
は、当然共有されている感覚でした。
正直、
「前回の資料や履歴を確認しながら進めるだろう」
と思っていました。
ところが数日後、届いた製品を見ると、一部仕様が異なっていました。
型番は似ていましたが、
- サイズが微妙に違う
- 接続部分の仕様が異なる
- お客様指定条件を満たしていない
そんな状態でした。
使えないわけではありません。
ですが、お客様案件だったため、その違いは見過ごせませんでした。
結局、
- 再手配
- 納期調整
- お客様への説明
- 社内確認
が必要になり、現場も少しピリついた空気になりました。
その時、若手社員はこう言いました。

「前回と同じと聞いていたので、そのまま同じ系統の製品を手配しました」
話を聞くと、
- 過去の正式仕様書までは確認していない
- 細かな型番違いも認識していない
- “似ている製品”として判断していた
という状態でした。
私は心の中で、
「いや、そこは確認してほしかったな…」
と思いました。
特に、
- 正式な型番確認
- 仕様書との照合
- お客様指定条件の再確認
- 不明点があれば事前相談
このあたりは、“重要ポイント”として見てほしかったんです。
一方で若手社員側は、
「言われた内容をそのまま進めた」
という認識でした。
つまり、
私は、
「重要部分は当然確認するだろう」
と思っていて、
若手社員は、
「指示された範囲をそのまま進めればいい」
と思っていたんです。
このズレが、まさに“伝えたつもり”の怖さでした。
私たち世代は、 「そこまで言わなくても分かるだろう」 で仕事を覚えてきました。
でも今は、 「何を確認すべきか」まで共有しないと、 同じ認識で動けない時代なのかもしれません。
さらに印象的だったのは、その一方で若手社員が、
- 納品先の表記方法
- メール件名の書き方
- 提出タイミング
など、比較的細かな部分は何度も確認してきていたことでした。
だからこそ私は、
「そこは細かく確認するのに、肝心な仕様確認はしないんだ…」
と感じたんです。
でも今振り返ると、
「どこが重要確認ポイントなのか」
を、こちらが明確に共有できていなかった部分もあったと思います。
この経験以降、
- “何を確認すべきか”まで具体的に伝える
- 重要ポイントを事前に共有する
- 認識が一致しているか途中確認する
ことを意識するようになりました。
昭和世代の“察する文化”とZ世代の“確認文化”
私たち昭和・平成世代は、
- 空気を読む
- 前後の流れから察する
- 言われなくても考えて動く
そんな働き方を求められてきました。
特に昔は、
「いちいち聞くな」 「まず自分で考えろ」
という空気も強かったと思います。
だからこそ、ある程度“行間を読む”ことが自然に身についています。
一方、Z世代は少し違います。
曖昧な指示のまま動いて失敗することを、とても嫌がる傾向があります。
だから、
- 確認する
- 記録を残す
- 言われた範囲で進める
という意識が強いように感じます。
以前書いた なんでそんなに確認するの?Z世代部下の“慎重すぎる仕事術”の正体【第23回】 でも触れましたが、彼らは“確認不足で怒られる”ことに非常に敏感です。
だからこそ、こちらからすると、
「そんなこと聞かなくても分かるだろう」
と思う部分を確認してきます。
しかし逆に、
「そこは絶対確認してほしい」
という肝心な部分が抜けてしまうこともあります。
このズレが、世代間ギャップなのかもしれません。
「何を考えているかわからない」の正体
50代管理職の中には、
「最近の若手は何を考えているかわからない」
と感じている方も多いと思います。
私自身もそうでした。
ですが、あとから振り返ると、
「相手が分からない」のではなく、 「お互いの前提が違う」
だけだったのかもしれません。
以前の記事 「何を考えているかわからない」Z世代理解のコツ|50代管理職の本音【第31回】 でも書きましたが、Z世代は決して仕事に無責任なわけではありません。
むしろ、
- 失敗したくない
- 間違えたくない
- 怒られたくない
- 迷惑をかけたくない
そんな気持ちが強いように感じます。
だからこそ、
「ここまで確認する?」
と思うほど慎重になるのかもしれません。
「伝える」ではなく「伝わったか確認する」が大事だった
今回の経験を通じて、私自身の考え方も少し変わりました。
以前は、
「ちゃんと説明した」
で終わっていました。
でも今は、
「相手にどう伝わったか」
を確認するようになりました。
例えば、
- 仕様書を一緒に確認する
- 復唱してもらう
- 完成イメージを共有する
- 重要ポイントを箇条書きにする
そんな小さな工夫を意識するようになりました。
正直、最初は面倒でした。
「そこまでやらないとダメか…」
と思ったこともあります。
でも、結果的にはその方がミスも減り、お互い嫌な気持ちにならずに済むようになりました。
コミュニケーション不足は“世代”だけの問題ではない
最近感じるのは、
「若手が悪い」 「Z世代だから」
だけでは片付けられないということです。
私たち管理職側も、
- 昔の感覚で話していないか
- 伝えたつもりになっていないか
- 相手の理解を確認しているか
を見直す必要があるのかもしれません。
もちろん、全部細かく指示しすぎるのも違います。
ただ、
「なぜその作業が必要なのか」 「どこが重要なのか」
を共有するだけでも、伝わり方はかなり変わると感じています。
まとめ|「分かるだろう」は危険なのかもしれない
50代管理職として長く働いていると、
「これくらい言わなくても分かる」
と思ってしまう場面があります。
でも、その“当たり前”は世代によって違います。
特に仕事では、
- 思い込み
- 認識違い
- 確認不足
が、お客様への迷惑や社内トラブルにつながることもあります。
だからこそ、
「ちゃんと伝えた」 ではなく、 「ちゃんと伝わったか確認する」
これが今の時代のコミュニケーションなのかもしれません。
私自身、まだまだ試行錯誤中です。
それでも、少しずつでも“お互いに働きやすい関係”を作っていけたらと思っています。
※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。


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