「ちゃんと伝えたのに伝わっていなかった」|50代上司が学んだ伝え方の違い 【第35回】

コミュニケーション

こんにちは、昭和課長です。

50代管理職として長く働いていると、「これくらい言わなくても伝わるだろう」と思ってしまう場面があります。

でも、Z世代の部下と一緒に働くようになってから、その“当たり前”が通用しないことを何度も経験しました。

今回は、

  • 部下に作業依頼したのに完成形が違った
  • 頼んだ製品と仕様が違うものが届いた
  • 細かく説明しないと伝わらない
  • 逆に細かい部分ばかり確認してくる

そんな実体験を通じて感じた、 「伝えたつもり」と「伝わった」は全く違う という話を書いてみたいと思います。

「これで伝わるだろう」が通じなかった

以前、ある製品の手配を若手社員にお願いしたことがありました。

その案件は、お客様向けに使用する重要な部品でした。

私は若手社員に、

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「前回と同じ仕様でお願い」

と伝えました。

こちらとしては、

  • 前回対応した案件であること
  • お客様向けでミスできないこと
  • 細かな仕様違いが重要なこと

は、当然共有されている感覚でした。

正直、

「前回の資料や履歴を確認しながら進めるだろう」

と思っていました。

ところが数日後、届いた製品を見ると、一部仕様が異なっていました。

型番は似ていましたが、

  • サイズが微妙に違う
  • 接続部分の仕様が異なる
  • お客様指定条件を満たしていない

そんな状態でした。

使えないわけではありません。

ですが、お客様案件だったため、その違いは見過ごせませんでした。

結局、

  • 再手配
  • 納期調整
  • お客様への説明
  • 社内確認

が必要になり、現場も少しピリついた空気になりました。

その時、若手社員はこう言いました。

Z世代部下A
Z世代部下A

「前回と同じと聞いていたので、そのまま同じ系統の製品を手配しました」

話を聞くと、

  • 過去の正式仕様書までは確認していない
  • 細かな型番違いも認識していない
  • “似ている製品”として判断していた

という状態でした。

私は心の中で、

「いや、そこは確認してほしかったな…」

と思いました。

特に、

  • 正式な型番確認
  • 仕様書との照合
  • お客様指定条件の再確認
  • 不明点があれば事前相談

このあたりは、“重要ポイント”として見てほしかったんです。

一方で若手社員側は、

「言われた内容をそのまま進めた」

という認識でした。

つまり、

私は、

「重要部分は当然確認するだろう」

と思っていて、

若手社員は、

「指示された範囲をそのまま進めればいい」

と思っていたんです。

このズレが、まさに“伝えたつもり”の怖さでした。

私たち世代は、 「そこまで言わなくても分かるだろう」 で仕事を覚えてきました。

でも今は、 「何を確認すべきか」まで共有しないと、 同じ認識で動けない時代なのかもしれません。

さらに印象的だったのは、その一方で若手社員が、

  • 納品先の表記方法
  • メール件名の書き方
  • 提出タイミング

など、比較的細かな部分は何度も確認してきていたことでした。

だからこそ私は、

「そこは細かく確認するのに、肝心な仕様確認はしないんだ…」

と感じたんです。

でも今振り返ると、

「どこが重要確認ポイントなのか」

を、こちらが明確に共有できていなかった部分もあったと思います。

この経験以降、

  • “何を確認すべきか”まで具体的に伝える
  • 重要ポイントを事前に共有する
  • 認識が一致しているか途中確認する

ことを意識するようになりました。

昭和世代の“察する文化”とZ世代の“確認文化”

私たち昭和・平成世代は、

  • 空気を読む
  • 前後の流れから察する
  • 言われなくても考えて動く

そんな働き方を求められてきました。

特に昔は、

「いちいち聞くな」 「まず自分で考えろ」

という空気も強かったと思います。

だからこそ、ある程度“行間を読む”ことが自然に身についています。

一方、Z世代は少し違います。

曖昧な指示のまま動いて失敗することを、とても嫌がる傾向があります。

だから、

  • 確認する
  • 記録を残す
  • 言われた範囲で進める

という意識が強いように感じます。

以前書いた なんでそんなに確認するの?Z世代部下の“慎重すぎる仕事術”の正体【第23回】 でも触れましたが、彼らは“確認不足で怒られる”ことに非常に敏感です。

だからこそ、こちらからすると、

「そんなこと聞かなくても分かるだろう」

と思う部分を確認してきます。

しかし逆に、

「そこは絶対確認してほしい」

という肝心な部分が抜けてしまうこともあります。

このズレが、世代間ギャップなのかもしれません。

「何を考えているかわからない」の正体

50代管理職の中には、

「最近の若手は何を考えているかわからない」

と感じている方も多いと思います。

私自身もそうでした。

ですが、あとから振り返ると、

「相手が分からない」のではなく、 「お互いの前提が違う」

だけだったのかもしれません。

以前の記事 「何を考えているかわからない」Z世代理解のコツ|50代管理職の本音【第31回】 でも書きましたが、Z世代は決して仕事に無責任なわけではありません。

むしろ、

  • 失敗したくない
  • 間違えたくない
  • 怒られたくない
  • 迷惑をかけたくない

そんな気持ちが強いように感じます。

だからこそ、

「ここまで確認する?」

と思うほど慎重になるのかもしれません。

「伝える」ではなく「伝わったか確認する」が大事だった

今回の経験を通じて、私自身の考え方も少し変わりました。

以前は、

「ちゃんと説明した」

で終わっていました。

でも今は、

「相手にどう伝わったか」

を確認するようになりました。

例えば、

  • 仕様書を一緒に確認する
  • 復唱してもらう
  • 完成イメージを共有する
  • 重要ポイントを箇条書きにする

そんな小さな工夫を意識するようになりました。

正直、最初は面倒でした。

「そこまでやらないとダメか…」

と思ったこともあります。

でも、結果的にはその方がミスも減り、お互い嫌な気持ちにならずに済むようになりました。

コミュニケーション不足は“世代”だけの問題ではない

最近感じるのは、

「若手が悪い」 「Z世代だから」

だけでは片付けられないということです。

私たち管理職側も、

  • 昔の感覚で話していないか
  • 伝えたつもりになっていないか
  • 相手の理解を確認しているか

を見直す必要があるのかもしれません。

もちろん、全部細かく指示しすぎるのも違います。

ただ、

「なぜその作業が必要なのか」 「どこが重要なのか」

を共有するだけでも、伝わり方はかなり変わると感じています。

まとめ|「分かるだろう」は危険なのかもしれない

50代管理職として長く働いていると、

「これくらい言わなくても分かる」

と思ってしまう場面があります。

でも、その“当たり前”は世代によって違います。

特に仕事では、

  • 思い込み
  • 認識違い
  • 確認不足

が、お客様への迷惑や社内トラブルにつながることもあります。

だからこそ、

「ちゃんと伝えた」 ではなく、 「ちゃんと伝わったか確認する」

これが今の時代のコミュニケーションなのかもしれません。

私自身、まだまだ試行錯誤中です。

それでも、少しずつでも“お互いに働きやすい関係”を作っていけたらと思っています。

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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