ボランティアで気づいたZ世代との違い|「とりあえずやってみる」が通じない理由 【第56回】

世代ギャップ

こんにちは。「部下がZ世代だった話」を運営している、50代管理職の昭和課長です。

私は月に2回ほど、地域のボランティア活動に参加しています。

仕事とはまったく違う環境ですが、そこでの経験が、ある日「Z世代との接し方」について改めて考えるきっかけになりました。

今回の作業は、敷地内に植えられている木の剪定です。

どの木をどこまで切るのか、明確な説明やマニュアルはありません。周りのベテランの方々の作業を見ながら、「たぶんこうだろう」と見よう見まねで枝を切っていきました。

作業中は、「本当にこれで合っているのだろうか」という不安もありましたが、とにかく手を動かしてみるしかありません。

そして作業が終わったあと、「この木はこういう目的で剪定していたんだよ」と教えてもらい、ようやく答え合わせができました。

その瞬間、私は職場で接しているZ世代の部下たちの姿が頭に浮かびました。

「これって、仕事でも同じことが起きているのではないか。」

今回は、ボランティア活動を通じて感じた世代間ギャップについて、実体験をもとにお話ししたいと思います。


ボランティアで感じた「とりあえずやってみる」という感覚

今回参加したボランティアでは、木の剪定作業を行いました。

私は剪定の経験がほとんどありません。

何を切るのか、どこまで切るのかも分からない状態です。

それでも近くで作業している方の様子を見ながら、「たぶんこの枝だろう」「このくらい切ればいいのかな」と考えながら手を動かしていました。

もちろん間違えるかもしれないという不安はありました。

しかし、「まずやってみる」という気持ちの方が強く、作業の手は止まりませんでした。

そして最後に、「この木は伸びすぎないように整えていたんだよ」「この枝は残した方がよかったね」と説明を受け、初めて自分が行っていた作業の意味を理解しました。

私はこの流れを自然に受け入れていました。

理由は、おそらく昭和世代の働き方の中で、「まず動く」「あとから覚える」という経験を何度も積み重ねてきたからだと思います。


昭和世代は「見て覚える」が当たり前だった

私たち昭和世代は、新人時代によく言われました。

「先輩の仕事を見て覚えろ。」

私自身も体育会系の部活動を経験してきました。

最初から細かく説明してもらえることは少なく、先輩の動きを見て、自分で考えながら覚えていくのが普通でした。

もちろん効率だけを考えれば、最初からすべて教えてもらった方が早い場面もあります。

それでも、「なぜこうするのだろう」「どうしてこの順番なのだろう」と考えながら経験を積んできたことは、今振り返ると大きな財産だったように感じています。

分からないことがあっても、とりあえずやってみる。

失敗したら修正する。

その繰り返しが、自分で考える力を育ててくれたのかもしれません。


Z世代は「意味」を理解してから動きたい

一方で、職場で接しているZ世代の部下を見ていると、私たちとは少し違う傾向を感じます。

「なぜこの仕事をするのですか?」

「この作業の目的は何ですか?」

「最終的にどういう状態を目指すのですか?」

こうした質問を受けることは珍しくありません。

以前の私は、「まずやってみれば分かるのに」と思っていました。

しかし、今回のボランティアを通じて考え方が少し変わりました。

Z世代は決して動きたくないわけではありません。

目的や意味を理解した上で、納得して取り組みたい人が多いのだと思います。

背景には、学校教育やインターネット環境の変化もあるでしょう。

分からないことはすぐ検索できる時代です。

だからこそ、「まず理由を知る」という姿勢が自然になっているのかもしれません。

私たちが「考える前に動く」ことを得意としているなら、Z世代は「理解してから動く」ことを大切にしている世代なのだと感じています。

関連記事として、【第6回】指示待ちに見える部下の本音や、【第9回】「それ意味ありますか?」と言われた日でも、この価値観の違いについて詳しく書いています。


どちらが正しいではなく、伝え方を変えることが大切

今回のボランティア活動を通して感じたのは、「昭和世代が正しい」「Z世代が間違っている」という話ではありません。

昭和世代には、「まずやってみる」という行動力があります。

一方で、Z世代には、「目的を理解してから取り組む」という合理的な考え方があります。

どちらにも長所があります。

管理職として大切なのは、自分たちの価値観を押し付けることではなく、相手が動きやすい伝え方を工夫することではないでしょうか。

例えば、「とりあえずやって」と伝えるだけではなく、

  • この仕事の目的は何か
  • なぜ必要なのか
  • どんな成果を期待しているのか

この3つを最初に共有するだけでも、部下の理解度や納得感は大きく変わると感じています。

関連記事の【第51回】正解が一つだと思う若手社員や、【第53回】Z世代との接し方完全ガイドでも、管理職として意識したい伝え方をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。


まとめ

今回のボランティア活動は、木の剪定だけで終わる一日ではありませんでした。

「まず動きながら覚える」という昭和世代の価値観と、「意味を理解してから取り組む」というZ世代の価値観を改めて考える貴重な時間になりました。

世代が違えば、育ってきた環境も違います。

だからこそ、「昔はこうだった」と決めつけるのではなく、お互いの考え方を理解しながら歩み寄ることが、信頼関係づくりの第一歩なのではないでしょうか。

私自身も、これから管理職としてだけでなく、一人の社会人として学び続けたいと思います。

皆さんの職場でも、似たような経験があればぜひ振り返ってみてください。新しい気づきがあるかもしれません。

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。
すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました