こんにちは、悩める昭和課長です。
管理職をしていると、
「これ、次はどうすればいいですか?」
「どうしましょう?」
と、何でも確認してくる部下に悩むことはありませんか?
もちろん、分からないことを聞いてくれるのは悪いことではありません。
むしろ、分からないまま勝手に進めてしまうより、相談してくれた方が安心です。
ただ、管理職としては、
「いつまでも私が答えを出していていいのだろうか?」
と考えてしまうこともあります。
私自身も、以前は部下から質問されると、すぐに答えを教えていました。
その方が仕事は早く進みますし、間違いも減ります。
しかし、それを続けていると、いつの間にか「課長に聞けば答えが分かる」という状態になってしまいます。
そこで、私は少しずつ接し方を変えるようになりました。
答えをすぐに教えるのではなく、
「まず自分ではどう考えた?」
と聞くようにしたのです。
もちろん、すべてを部下に任せればいいという話ではありません。
重要な判断や経験が必要な仕事では、管理職がサポートする必要があります。
私が目指しているのは、
「何でも上司に聞く部下」ではなく、「自分で考え、迷ったら相談できる部下」
です。
今回は、私が実際の仕事の中で意識している、自分で考える力を育てる5つの工夫について紹介します。
「指示待ちの部下」は、本人だけの問題ではない
「最近の若手は指示待ちだ」と感じることがあります。
確かに、
- 言われたことしかやらない
- 次に何をすればいいか自分から考えない
- 判断をすべて上司に委ねる
- 少し分からないとすぐに質問する
というケースはあります。
しかし、私は管理職になってから、
「本当に部下だけの問題なのだろうか?」
と考えるようになりました。
なぜなら、上司が何でも答えを出してしまうと、部下は自分で考える必要がなくなるからです。
「分からなければ課長に聞けばいい」という状態を、知らないうちに上司自身が作ってしまっている可能性もあります。
だからこそ、部下を変えようとする前に、自分の接し方を見直すことも大切だと思っています。
以前の記事では、若手社員との信頼関係についても紹介しました。
私が実践する「自分で考える力」の育て方5選
① すぐに答えを教えず「どう思う?」と聞く
私が一番意識していることです。
部下から、
「この場合、どうすればいいですか?」
と聞かれた時、すぐに答えを教えるのではなく、
「あなたはどう思う?」
と聞くようにしています。
最初は、
「分かりません」
と返ってくることもあります。
そんな時は、
「今の時点で考えていることはある?」
「AとBなら、どちらが良さそう?」
など、少し答えやすい質問に変えてみます。
いきなり「自分で考えて」と突き放すのではなく、考えるきっかけを作ってあげることが大切だと思っています。
② 「正解を当てる」より「理由を考えてもらう」
部下に考えてもらう時、私は「正解は何か」だけを求めないようにしています。
例えば、
「なぜその方法がいいと思ったの?」
と聞いてみます。
すると、
「前に同じような仕事をした時にうまくいったから」
「この方法なら時間を短縮できると思ったから」
など、その人なりの理由が出てきます。
もちろん、考え方が間違っている場合もあります。
その時は、
「その考え方も分かる。ただ、今回はこういうリスクもあるよ」
と伝えます。
大切なのは、自分で考えて理由を説明する経験を積ませることだと思っています。
③ 小さな判断から任せてみる
いきなり大きな仕事を任せるのは難しいものです。
そこで、まずは小さな判断から任せるようにしています。
例えば、
「この資料の順番はどうしたら分かりやすいと思う?」
「この仕事、どちらから先にやった方がいいと思う?」
といった、比較的小さな判断です。
そして、部下が自分で考えて決めたら、
「その考え方でいいと思うよ」
と伝える。
こうした小さな経験の積み重ねが、少しずつ自信につながっていきます。
自分で決める経験がなければ、いつまでたっても「誰かに決めてもらう」状態から抜け出せません。
④ 失敗した時に、すぐに答えを責めない
自分で考えて行動しても、当然ながら失敗することがあります。
ここで上司が、
「だから言ったでしょ」
「なんでそんなことをしたの?」
と責めてしまうと、部下は次から自分で判断することを怖がるようになります。
「自分で考えて失敗するくらいなら、最初から上司に聞こう」
となってしまうからです。
もちろん、失敗した原因を振り返ることは必要です。
ただ私は、
「なぜ失敗したのか」だけではなく、「次はどうするか」
を一緒に考えるようにしています。
「今回の経験から、次に同じことが起きたらどうする?」
と聞いてみる。
失敗を責めるだけではなく、次の判断材料に変えることが大切だと思っています。
⑤ 迷った時は、いつでも相談できる状態を作る
ここは、第62回の記事「部下が相談してくれない…」ともつながる部分です。
私は、部下に「自分で考えて」と言う一方で、
「何でも一人で抱えなさい」
とは考えていません。
むしろ、自分で考えたうえで、
「ここまでは自分で考えました。ただ、この部分で判断に迷っています」
と相談してくれるのが理想です。
そのためには、
「困ったら相談していい」
「判断に迷ったら一緒に考える」
という安心感を作っておく必要があります。
私自身、相談された時には、まず話を聞くことを意識しています。
そして、
「あなたはどう考えている?」
と聞いてから、自分の考えを伝えるようにしています。
自分で考えることと、上司に相談することは決して反対ではありません。
自分で考える。
↓
それでも判断に迷う。
↓
上司に相談する。
↓
アドバイスをもらって決断する。
私は、この流れが理想だと思っています。
詳しい相談の受け方については、前回の第62回でも紹介しています。
👉 【第62回】部下が相談してくれない…|50代管理職が実践した相談される上司になる5つの工夫
「指示待ちをなくす」ことを目標にしすぎない
ここまで5つの工夫を紹介しましたが、私は「指示待ちの部下をゼロにする」ことが目標ではありません。
仕事をしていれば、分からないこともあります。
経験のない仕事なら、指示を求めるのは当然です。
重要なのは、
「何でも指示を待つ状態」から「まず自分で考えてみる状態」へ少しずつ変えていくこと
だと思っています。
そのためには、上司側にも我慢が必要です。
- 部下が考えている時間を待つ
- すぐに答えを教えない
- 多少遠回りしても、自分で判断する経験をさせる
管理職にとっては、こちらの方が大変な場合もあります。
しかし、目の前の仕事を早く終わらせることだけを考えるのではなく、将来、自分で判断できる人を育てることも管理職の仕事なのではないでしょうか。
「自分で考えて」と言うだけでは伝わらない
ここで、私自身が気をつけていることがあります。
それは、部下にいきなり「もっと自分で考えて」と言わないことです。
上司からすれば簡単な一言ですが、部下からすると、
「何をどこまで考えればいいの?」
「答えを間違えたら怒られるのでは?」
と感じることがあります。
だからこそ、最初は質問の形に変えるようにしています。
「あなたはどう思う?」
「今の時点では、どこまで分かっている?」
「選択肢を挙げるとしたら、何がある?」
こうした問いかけなら、部下も考えを整理しやすくなります。
「考えろ」と命令するのではなく、考えるためのきっかけを作る。
これも管理職の大切な役割だと感じています。
まとめ|「答えを教える上司」から「考えるきっかけを作る上司」へ
今回は、私が実践している「自分で考える力の育て方」を5つ紹介しました。
私が意識している5つの工夫
- すぐに答えを教えず「どう思う?」と聞く
- 正解よりも理由を考えてもらう
- 小さな判断から任せてみる
- 失敗した時に、すぐに責めない
- 迷った時は、いつでも相談できる状態を作る
管理職として仕事をしていると、部下の質問に答えることは簡単です。
しかし、それを繰り返しているだけでは、部下自身が考える機会を奪ってしまうことがあります。
私が目指しているのは、
「何でも聞いてくる部下」ではなく、「まず自分で考え、それでも迷ったら相談できる部下」
です。
そのためには、上司も少しだけ待つことが必要なのかもしれません。
「自分で考えて」と突き放すのではなく、
「まず自分の考えを聞かせて。一緒に整理しよう」
という姿勢で向き合う。
私自身もまだまだ試行錯誤の途中ですが、これからも部下が自分で考えて行動できるような関わり方を続けていきたいと思っています。
「指示待ちの部下」に悩んでいる方の、何か一つでも参考になればうれしいです。
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- 【第62回】部下が相談してくれない…|50代管理職が実践した相談される上司になる5つの工夫
特に第62回では、「相談される上司になるための工夫」について紹介しています。
「相談しやすい上司」と「何でも上司に頼る部下」は同じではありません。
部下が自分で考え、迷った時に相談できる関係を作ることが、これからの管理職には大切なのだと私は感じています。
ぜひ、第62回とあわせて読んでみてください。
※本記事は実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう配慮しています。
※本記事内の画像にはAI(ChatGPT/DALL·E)およびCanvaで作成した画像を含みます。


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