こんにちは、昭和課長です。
「飲み会も仕事のうち」
私たち昭和世代の中には、そんな感覚を持って働いてきた人も多いのではないでしょうか。
仕事が終わったあとに上司や同僚と飲みに行く。そこで普段は話せない本音を聞き、人間関係をつくる。翌日からの仕事が少しやりやすくなる。
私自身も、以前は飲み会をそんなふうに考えていました。
だから若手社員から「今回は参加しません」と言われると、正直なところ、最初は少し寂しく感じたものです。
「付き合いが悪いのかな」
「みんなと仲良くする気がないのかな」
そんなことを考えてしまったこともあります。
しかし、あるときZ世代の部下に飲み会について率直に聞いてみたことで、自分の「当たり前」が決して全員にとっての当たり前ではないことに気づきました。
今回は、私がZ世代の部下との関わりの中で感じた「飲み会に対する価値観の違い」と、50代の管理職として考え方を変えるまでの過程についてお話しします。
そもそも私が、こうした世代ギャップを強く意識するようになったきっかけについては、【第1回】部下がZ世代だった話|昭和課長がブログを始めた理由でも書いています。
昭和世代にとって飲み会は「仕事の延長」だった
私が若い頃の職場では、飲み会は単なる食事やお酒の席ではありませんでした。
- 上司や先輩との距離を縮める場
- 仕事では聞けない本音を聞ける場
- 部署の人間関係をつくる場
- 普段の仕事では見えない一面を知る場
そんな役割があったように思います。
もちろん、すべての飲み会が楽しかったわけではありません。正直、「今日は帰りたいな」と思いながら参加したこともあります。
それでも当時は、「参加することも社会人として必要なこと」という空気がありました。
場合によっては、飲み会での振る舞いや人付き合いが、その人への評価に少なからず影響していた職場もあったでしょう。
だからこそ私は、若手社員が飲み会に参加しないと聞いたとき、無意識のうちに自分たちの時代の基準で判断していたのだと思います。
「飲み会に来ない=協調性がない」
以前の私は、そんなふうに考えていた時期もありました。
しかし今振り返ると、それは若手社員の問題というより、私自身の「当たり前」が基準になっていたのかもしれません。
Z世代にとって飲み会は「プライベートな時間」
ある日、私は部下に思い切って聞いてみました。

「飲み会って、どう思ってる?」
すると、その部下からこんな答えが返ってきました。

「飲み会って、仕事なんですか?」
この一言には、正直驚きました。
しかし同時に、「そもそもの前提が違っていたんだな」と気づかされた瞬間でもありました。
私にとって飲み会は、仕事と人間関係を円滑にするための時間でした。
一方で彼にとっては、仕事が終わったあとの時間は、自分自身のために自由に使う時間だったのです。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
ただ、仕事に対する価値観や、プライベートの時間に対する考え方が違うのです。
もちろん、すべてのZ世代が飲み会を嫌うわけではありません。飲み会が好きな若手社員もいますし、世代だけで人の考え方を決めつけることはできません。
ただ、私の周囲の若手社員と接していると、「参加したくなければ参加しなくてもいい」という選択肢を大切にしている人が多いように感じます。
実際、こうした仕事に対する考え方の違いは、飲み会だけではありません。
【第6回】「指示待ちなのか?」と感じた私が気づいたZ世代の仕事観でも書いたように、若い世代は「空気を読んで動くこと」よりも、仕事の目的や役割が明確であることを重視する場面があります。
昭和世代の「言わなくても分かるだろう」という感覚とは、大きく違う部分があるのかもしれません。
Z世代の部下から感じた飲み会に参加しない3つの理由
① 上司や先輩に気を使い続けて疲れてしまう
私にとって飲み会は「リラックスして話す場所」でした。
しかし部下の話を聞いてみると、必ずしもそうではありませんでした。
「上司や先輩に気を使ってしまうので、あまりリラックスできません」
この言葉は、私にとって意外でした。
こちらは「もっと気軽に話してくれればいいのに」と思っています。しかし部下からすれば、上司がいるだけで気を張ってしまうこともあります。
考えてみれば当然のことかもしれません。
上司と部下では、どうしても立場が違います。私が「気を使わなくていいよ」と言っても、本当に気を使わなくなるとは限りません。
飲み会が好きな人もいれば、仕事以外の時間まで職場の人間関係に気を使いたくない人もいます。
その違いを理解することが、管理職には必要なのだと感じました。
② お金と時間を自分のために使いたい
「飲み会に使う数千円があれば、自分の好きなことに使いたいです」
これも、部下との会話の中で印象に残った考え方です。
昭和世代の私からすると、以前は「付き合いに使うお金」も必要経費のような感覚がありました。
しかし、限られた収入と時間をどう使うかは、本来は一人ひとりが自由に決めることです。
趣味に使う人もいます。家族や恋人との時間を優先する人もいます。資格の勉強をしたい人もいるでしょう。
「仕事が終わったあとの時間を、自分の人生のために使いたい」
そう考えることは、決して仕事への意欲が低いという意味ではありません。
③ 断ることで評価が下がるのではないかと不安
管理職として、特に考えさせられたのがこの点です。
若手社員の中には、本当は参加したくなくても、こんなことを考えている人がいるかもしれません。
「断ったら上司の印象が悪くなるのでは?」
「みんなが参加するのに、自分だけ断って大丈夫かな?」
もし部下がそんな不安を抱えながら飲み会に参加しているとしたら、それは楽しいコミュニケーションの場とは言えません。
私は今、飲み会への参加と仕事の評価を結びつけないことを意識しています。
仕事への評価は、あくまで仕事の内容や成果、日々の取り組みを見て判断する。
飲み会に来るかどうかは、それとは別の話です。
これは管理職として、はっきり意識しておく必要があると感じています。
世代間ギャップの本質は「どちらが正しいか」ではない
飲み会をめぐる世代間ギャップを考えると、つい「昔と今は違う」と簡単に片付けてしまいがちです。
しかし、私が本当に感じたのは、正解が一つではないということでした。
- 昭和世代は、人との関係性や時間の共有を大切にしてきた
- 若い世代は、自分の時間や選択の自由を大切にしている
もちろん、これはすべての人に当てはまるわけではありません。
同じ50代でも考え方は違いますし、同じZ世代でも価値観は一人ひとり違います。
だからこそ、「Z世代だからこうだ」と決めつけるのではなく、目の前にいる部下が何を大切にしているのかを知ろうとすることが大切なのだと思います。
このことは、指導の場面でも感じました。
【第3回】「それパワハラです」と言われた日でも書いたように、上司は普通に指導したつもりでも、部下が違った受け取り方をすることがあります。
大切なのは、「自分に悪気がなかったから問題ない」と考えることではなく、相手にどう伝わったのかを振り返ることなのかもしれません。
また、働き方に対する価値観も変化しています。
【第5回】残業しない若手に違和感を覚えた私が知った本音では、定時で帰る若手社員を見て、私自身が考え方を変えていった経験を書きました。
飲み会も残業も、「参加すること」「長くいること」自体を評価する時代ではなくなってきているのかもしれません。
50代管理職として私が変えた3つのこと
飲み会をめぐる価値観の違いを知ってから、私は部下との向き合い方を少しずつ変えるようになりました。
① 飲み会への参加を強く勧めない
まず意識しているのは、参加を当然だと思わないことです。
誘うこと自体が悪いわけではありません。
ただし、「みんな来るから」「部下なんだから来るべき」という雰囲気を作らないようにしています。
参加する人も、参加しない人も、どちらも気まずくならない。
そんな雰囲気を作ることが大切だと感じています。
② 飲み会以外にも話せる機会を作る
以前は、「飲み会で話せば仲良くなれる」と考えていました。
しかし今は、飲み会以外にもコミュニケーションの方法がたくさんあります。
- 仕事の合間の短い雑談
- 1on1で話す時間
- 昼休みのランチ
- 仕事について気軽に相談できる時間
むしろ、お酒の席よりも、こうした普段の短い会話のほうが、部下の本音が聞けることもあります。
管理職が「飲み会に参加しないと関係が作れない」と考える必要はないのだと思います。
③ 「来ない=やる気がない」と決めつけない
これが私自身にとって、一番大きな変化でした。
飲み会に参加しない若手社員の中にも、仕事に真剣に向き合っている人はたくさんいます。
逆に、飲み会によく参加するからといって、必ずしも仕事への意欲が高いとは限りません。
飲み会への参加と、仕事への評価は分けて考える。
当たり前のようでいて、昭和世代の管理職には意外と難しいことかもしれません。
私もまだ完璧にできているわけではありません。
それでも、「自分の価値観だけで部下を判断していないか」と、ときどき立ち止まるようになりました。
まとめ|価値観を知ろうとすることから関係は変わる
「飲み会も仕事のうち」
私は以前、そう考えることが当たり前でした。
しかし、Z世代の部下の話を聞く中で、その「当たり前」は私たちの世代や職場の文化によって作られたものだったのだと気づきました。
飲み会が好きな人もいます。苦手な人もいます。
若手だから飲み会に来ないわけでも、昭和世代だから飲み会が好きというわけでもありません。
大切なのは、「自分とは違う考え方がある」ということを理解しようとする姿勢ではないでしょうか。
部下が飲み会に来ない。
そんな小さな出来事の中にも、世代や価値観の違いが見えてきます。
そして、その違いを「理解できない」で終わらせるのではなく、「なぜそう考えるのだろう」と一度話を聞いてみる。
その積み重ねが、管理職と若手社員の関係を少しずつ変えていくのだと思います。
私自身も、まだまだ試行錯誤の途中です。
同じように若手社員との距離感や世代ギャップに悩んでいる管理職の方と、一緒に考えていければ嬉しいです。
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※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。画像の利用条件を確認したうえで、ブログ掲載用として使用しています。


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