こんにちは、昭和課長です。

(心の声)
「最近の若手、何を考えているのかわからない…」
「指示を出しているのに、思ったように動いてくれない…」
「こっちは普通に伝えたつもりなのに、反応が薄い…」
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
私自身、50代の管理職として若手社員と仕事をする中で、何度も戸惑ってきました。
「自分たちの頃は、言われたらまず動いたのに」
「なぜ、そこまで確認するんだろう?」
そう思ってしまうこともあります。
ただ、仕事を一緒にする時間が増えるにつれて、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。
若手社員がこちらの期待どおりに動かないからといって、すぐに「使えない」と判断するのは早いのではないか。
もしかすると、こちらが当たり前だと思っていることが、相手には伝わっていないだけかもしれません。
今回は、私自身の経験をもとに、「Z世代の部下との接し方」について考えてみます。
「なぜ動かない?」と感じる前に考えたいこと
若手社員と仕事をしていると、次のような場面があります。
- 指示を出しても、すぐには動かない
- 細かいところまで確認してくる
- 曖昧な指示だと判断に迷う
- 自分から積極的に意見を言わない
管理職としては、「もう少し自分で考えてくれれば」と思うところです。
しかし、本人からすると「勝手に判断して間違えたらどうしよう」と考えている場合もあります。
つまり、「動かない」のではなく、「どう動けばいいのか分からない」というケースもあるわけです。
ここを理解できるようになると、部下を見る目も少し変わってきます。
「察してほしい」は伝わらないことがある
私たちの世代では、「これくらい分かるだろう」と考えてしまうことがあります。
例えば、
「いい感じにやっておいて」
「普通にまとめておいて」
「なるべく早めにお願い」
といった指示です。
ところが、「いい感じ」や「早め」の基準は人によって違います。
こちらは簡単な指示のつもりでも、若手社員からすると「どこまでやればいいの?」となることがあります。
だから私は最近、できるだけ「何を」「いつまでに」「どこまで」を伝えるようにしています。
「確認が多い=能力が低い」とは限らない
以前の私は、確認が多い部下を見ると「もっと自分で判断してほしい」と思っていました。
でも、確認することで大きなミスを防げることもあります。
特に製造現場では、確認不足が品質や安全に関わる場合もあります。
大切なのは、確認をなくすことではなく、「どこまで自分で判断して、どこから相談するのか」を共有することだと感じています。
私が失敗して気づいた「伝え方」の重要性
私自身にも、若手社員との接し方で反省した経験があります。

「ちゃんとやってくれよ」
少し強めに言ったことがあります。
すると、その後から会話が減り、明らかに距離を感じるようになりました。
私は「仕事だから、これくらい言っても大丈夫だろう」と思っていました。
しかし、相手がどう受け取ったのかまでは考えていなかったのです。
この経験から、注意すること自体が悪いのではなく、「何を改善してほしいのか」を具体的に伝えることが大切だと学びました。
「ちゃんとやって」ではなく、「今回はここを確認してから提出してほしい」と伝える。
それだけでも、相手の受け取り方は変わります。
この経験については、優しさと甘さの違いに悩んだ話|50代管理職が気づいた境界線【第21回】でも紹介しています。
Z世代の部下との接し方で意識したい5つのこと
① 仕事の「目的」を伝える
「この資料を作って」と作業だけを伝えるのではなく、「何のために必要なのか」まで伝えるようにしています。
目的が分かれば、作業の意味も理解しやすくなります。
② 期限とゴールを具体的にする
「早めに」「できるだけ」という表現は、人によって受け取り方が違います。
「明日の15時まで」「まずはここまで完成すればOK」というように、期限とゴールを具体的に伝えるようにしています。
③ まず話を聞いてから意見を伝える
若手社員が意見を出したとき、すぐに「それは違う」と否定してしまうと、次から相談しづらくなる可能性があります。
「なるほど、そう考えたんだね」と一度受け止めてから、自分の考えを伝える。
このワンクッションを入れるだけでも、会話はしやすくなります。
④ 小さな成長を言葉にする
「前より報告が早くなったね」「今回は分かりやすかったよ」など、具体的な変化を伝えるようにしています。
大きな成果だけでなく、日々の小さな改善を認めることも、仕事への自信につながります。
⑤ 雑談や対話の時間をつくる
業務連絡だけでは、相手が何を考えているのか分かりません。
私自身、雑談の中で「失敗するのが怖くて確認していました」という部下の本音を聞いたことがあります。
その話を聞いて初めて、「自分で考えない」のではなく、「間違えたくない」と考えていたのだと分かりました。
若手社員とのコミュニケーションについては、「権利ばかり主張する部下」にモヤモヤ…50代管理職が気づいた向き合い方【第22回】でも触れています。
逆効果になりやすい3つの接し方
「俺たちの頃は」と比べる
過去の経験は管理職にとって大切な財産です。
ただ、その経験をそのまま現在の若手社員に当てはめても、うまくいくとは限りません。
「昔はこうだった」ではなく、「今の仕事ではどうすればうまくいくか」を一緒に考えることが大切だと感じています。
「普通はこうする」と決めつける
自分にとっての普通が、相手にとっての普通とは限りません。
特に、仕事の経験が少ない若手には、「なぜそうするのか」まで説明したほうが理解しやすいことがあります。
「もう無理」と諦める
一度うまくいかなかったからといって、そこで関係を諦めてしまうのも避けたいところです。
指示の出し方を一つ変えるだけで、相手の反応が変わることもあります。
若手社員との関係は、一度に変えなくていい
ここまで書いてきましたが、私自身もまだ試行錯誤の途中です。
毎回うまくコミュニケーションが取れるわけではありません。
それでも、「相手が悪い」と考える前に、「自分の伝え方に変えられるところはないか」と考えるようになりました。
たとえば、今日からできることは一つで十分です。
- 指示に目的を一言加える
- 期限を具体的にする
- 部下の話を最後まで聞く
- 小さな成長を言葉にする
どれか一つを試してみるだけでも、コミュニケーションのきっかけになります。
なお、「とりあえずやってみます」と言わず慎重に考える若手社員については、「とりあえずやってみます」がない理由|Z世代が動き出すまでの思考回路【第24回】でも詳しく紹介しています。
まとめ|「使えない」と決める前に、相手を知る
Z世代の部下と接していると、「なぜこんな行動をするんだろう?」と戸惑うことがあります。
私も何度もそう感じてきました。
しかし、若手社員の行動には、その人なりの理由がある場合があります。
「動かない」のではなく、判断基準が分からない。
「確認ばかりする」のではなく、失敗を避けようとしている。
「反応が薄い」のではなく、どう返せばいいのか迷っている。
もちろん、すべてを世代の違いで説明できるわけではありません。
大切なのは、Z世代という言葉だけで相手を決めつけず、目の前にいる一人の部下を見ることだと思います。
部下を変えようとする前に、まず自分の伝え方を一つ変えてみる。
50代管理職の私も、これからも試行錯誤しながら若手社員との接し方を考えていきたいと思います。
焦らず、少しずつですね。
※本記事は、実際の職場での経験をもとに、一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※「Z世代」の仕事観や行動には個人差があります。本記事は、特定の世代の特徴を一律に表すものではなく、筆者自身の職場経験をもとにした内容です。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成したものを含みます。


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