部下が動かないのはなぜ?Z世代が自分で動けない理由と改善方法  【第27回】

管理職の悩み

こんにちは、昭和課長です。

「なんであの子、なかなか動かないんだろう…」

指示を出しても動きが遅い。
言われたことはやるけれど、自分からは動かない。
「もう少し自分で考えて動いてほしい」と感じる。

そんな経験、ありませんか?

私自身、若手社員と仕事をする中で、何度も同じことで悩んできました。

以前の私は、部下が動かないと、つい「やる気がないのかな」と考えてしまうこともありました。

ところが、あるとき少し見方を変えてみたんです。

「動かないのではなく、動けない理由があるのかもしれない」

そう考えると、それまでとは違ったものが見えてきました。

今回は、若手社員がなかなか動き出せない理由と、上司としてできる関わり方について、私自身の経験を交えながらお話しします。


なぜ部下は「動かない」のか?

指示待ちに見えて、実は判断に迷っている

「言われたことしかやらない」と感じるとき、本人が仕事をしたくないとは限りません。

実際には、

「ここまで自分でやっていいのかな?」
「勝手に判断したら怒られないかな?」

と迷っているケースがあります。

上司にとっては簡単な判断でも、経験の浅い社員にとっては判断材料が足りないことがあります。

以前の記事でも、この「動き出せない理由」について取り上げました。

第24回「とりあえずやってみます」がない理由

ここでも書いたように、行動しないのではなく、判断できるだけの情報が足りないことが一つの原因になります。

失敗したくない気持ちが強い

仕事に慣れていない時期ほど、「間違えたらどうしよう」という不安は大きくなります。

特に、過去にミスをして強く注意された経験があると、「まず確認してから動こう」と考えるようになることもあります。

これは特定の世代だけに限った話ではありません。誰でも、失敗に対して強い不安を感じれば慎重になります。

若手社員の場合は、仕事上の経験が少ない分、その傾向が表れやすい場合があります。

「失敗を避ける」というテーマについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

第13回 失敗を避けるZ世代?

「動かない」のではなく「動けない」状態とは?

情報が足りないと最初の一歩が踏み出せない

たとえば上司から、

「この資料、まとめておいて」

と言われたとします。

上司にとっては十分な指示でも、部下からすると、

  • 何のために使う資料なのか?
  • いつまでに必要なのか?
  • どの程度まで作ればいいのか?
  • 自分で判断していい範囲はどこまでか?

これらが分からないかもしれません。

そこで確認をすると、上司から「それくらい考えて」と言われる。

これでは、次から慎重になるのも無理はありません。

「勝手にやるな」がブレーキになる

私たち上司世代にも、思い当たることがあるのではないでしょうか。

「なんで勝手にやったの?」
「やる前に確認して」

こうした言葉を受けた経験が一度でもあると、次から「確認してから動こう」と考えるようになります。

結果として、上司から見ると「確認ばかりする」「自分で動かない」という状態になるわけです。

以前の記事では、この慎重さについても取り上げました。

第23回 慎重すぎる仕事術の正体

確認すること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、「なぜ確認が必要になっているのか」を上司側も考えてみることです。

上司が感じる「イライラ」の正体

「これくらい分かるだろう」がズレを生む

忙しいときほど、部下の動きが遅いとイライラしてしまいます。

「自分が若い頃は、とりあえずやっていたのに」

そんな気持ちになることもありますよね。

私もそうでした。

しかし、よく考えてみると、私たちが若い頃と現在では、仕事の進め方も環境も違います。

大切なのは、昔の自分と比較することではなく、今の部下が動きやすい条件をつくることなのかもしれません。

部下が動きやすくなる上司の関わり方

①「どこまで任せるか」を明確にする

「全部任せる」か「全部指示する」かの二択ではありません。

たとえば、

「ここまでは自分で判断してOK。ここから先は一度相談して」

と伝えるだけでも、判断しやすくなります。

② 最初の一歩を具体的にする

「考えておいて」だけでは、何から始めればいいのか分からないことがあります。

そんなときは、

「まず過去の資料を3つ見てみて」
「最初に問題点を3つ書き出してみよう」

など、最初の行動を具体的にしてみましょう。

一歩目が見えれば、その後は自分で考えやすくなります。

③「途中で確認していい」と伝える

完璧に仕上げてから報告しなければならないと思っている部下もいます。

そこで、

「途中で分からなくなったら確認していいよ」

と伝えておく。

これだけでも心理的な負担は軽くなります。

④ 小さな成功体験を積ませる

いきなり大きな仕事を任せる必要はありません。

まずは本人が「自分でできた」と感じられる仕事から任せてみる。

小さな成功が積み重なると、「次も自分でやってみよう」という気持ちにつながります。

⑤ 結果だけでなく考えた過程を見る

もちろん仕事では結果も重要です。

ただ、若手社員を育てる段階では、結果だけではなく、

  • どのように考えたのか
  • どこを工夫したのか
  • なぜその方法を選んだのか

といった過程にも目を向けてみましょう。

「自分で考えてここまで進めたのは良かったよ」と具体的に伝えることで、次の行動につながることがあります。

部下を変える前に、上司の関わり方を変えてみる

部下が動かないとき、私たちはつい「本人を変えなければ」と考えてしまいます。

でも、すぐに本人を変えることはできません。

一方で、上司自身の声かけや仕事の任せ方は、今日から変えられます。

「なんで動かないんだ?」ではなく、

「何があれば、この人は動きやすくなるんだろう?」

と考えてみる。

それだけでも、部下を見る視点が少し変わります。

まとめ|「動かない部下」ではなく「動ける環境」を考える

部下が自分から動かないと感じたとき、やる気や能力だけを原因にするのは早いかもしれません。

判断基準が分からない。
失敗が怖い。
過去の経験から確認を優先している。
何をすればいいのか情報が足りない。

そんな背景が隠れている可能性があります。

だからこそ、上司としてできるのは、無理に動かすことではなく、「安心して一歩を踏み出せる環境」をつくることです。

私自身も、「なぜ動かないんだ」と考えていた頃より、「なぜ動きにくいんだろう?」と考えるようになってから、若手社員との接し方が少しずつ変わりました。

すぐに大きく変える必要はありません。

まずは「ここまでは任せるよ」「途中で確認して大丈夫」と伝えるところから始めてみる。

小さな関わり方の変化が、部下の行動を変えるきっかけになるかもしれません。

今回の記事とあわせて、以下の記事もぜひ読んでみてください。

それぞれの内容をあわせて読むことで、若手社員の行動の背景や、上司としての関わり方をより具体的に考えられるようになります。


※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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