こんにちは、昭和課長です。
若手社員に仕事をお願いしたとき、こんな経験はありませんか?
- 仕事を依頼すると、まず「なぜやるのか」と理由を聞かれる
- 「それ、やる意味ありますか?」と言われて戸惑った
- 以前なら当たり前にやっていた仕事に、若手から疑問を持たれる
- 「まずはやってみればいいのに」と感じたことがある
正直に言うと、私も何度も同じように感じてきました。
「言われたことをやるのが仕事じゃないのか?」
「理由を考える前に、まず動いてみればいいのに」
そんな違和感を抱いたことがあります。
私は製造業で働く50代の会社員で、管理職になってから5年ほどになります。部下は5人ほどで、年齢的にはいわゆるZ世代と呼ばれる若手社員が中心です。
もちろん、世代だけですべての人を同じように考えることはできません。性格も育った環境も一人ひとり違います。
ただ、若手社員と一緒に働く中で、私たち昭和世代とは仕事に対する「当たり前」が違うと感じる場面が増えてきました。
今回お話しするのは、若手社員から「それ、やる意味ありますか?」と聞かれて戸惑った出来事です。
最初は、その言葉を「仕事への反発」のように受け取ってしまった私でした。しかし、話を聞くうちに、その問いかけには別の意味があるのかもしれないと考えるようになりました。
「それ、やる意味ありますか?」と言われた日のこと
ある日のことでした。
私は、定例業務の一つとして若手社員に資料作成を依頼しました。
その資料は以前から続いている仕事で、私にとっては特に疑問を持つこともなく、「毎月やるもの」という認識でした。
ところが、仕事をお願いすると、部下からこんな質問が返ってきたのです。

「課長、この作業って何のためにやっているんですか?」
私は少し考えてから、「毎月必要だからだよ」と答えました。
すると、さらにこんな言葉が返ってきました。

「それ、やる意味ありますか?」
正直、その瞬間は言葉に詰まりました。

(心の声)
「え? 今さらそれを聞くのか……?」
私にとっては、「やるのが当たり前」の業務だったからです。
しかし、冷静になって考えると、部下の質問に対して「何のためにやっているのか」を明確に説明できない自分がいました。
そのとき初めて、私は少し恥ずかしくなりました。
「意味を考えずに続けてきた仕事が、もしかすると職場の中には他にもあるのではないか?」
そんな疑問が頭に浮かんだのです。
昭和世代にとって「仕事の意味」とは
私たち昭和世代の多くは、若い頃にこんなふうに教えられてきたのではないでしょうか。
- まずは言われたことをやる
- 仕事の意味は後から分かってくる
- 経験の中で仕事を覚えていく
- 細かいことより、まず行動する
私自身も、「なぜこの仕事をするのか」と考えるより、「頼まれた仕事をきちんと終わらせること」を大切にしてきました。

(若い頃)
「とにかくやれ」
そんな言葉を聞きながら仕事を覚えた世代でもあります。
もちろん、昔の働き方がすべて悪かったとは思いません。
実際に、まず行動してみたからこそ身についた仕事もあります。経験して初めて、「ああ、あの仕事にはこんな意味があったのか」と理解できたことも少なくありません。
ただ一方で、当時は「なぜ?」と質問することが、場合によっては「文句を言っている」「やる気がない」と受け取られることもありました。
だからこそ、私は知らないうちに「まずやる」という考え方を当たり前のものとして身につけていたのだと思います。
Z世代が「意味」を求める理由
気になった私は、後日、その若手社員に改めて聞いてみました。

「どうして、そんなに“意味”が気になるの?」
すると、こんな答えが返ってきました。

「納得していないと、いい仕事ができない気がするんです」
さらに、こう続けました。

「無駄なことは減らしたいですし、もっと効率よくできるなら考えてみたいです」
この言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
私は、「それ、やる意味ありますか?」という言葉を、仕事をやりたくないという意味だと思い込んでいたのです。
しかし本人にとっては、そうではありませんでした。
むしろ、
- 仕事の目的を理解したい
- 納得した上で取り組みたい
- もっと良い方法がないか考えたい
という気持ちだったのかもしれません。
もちろん、すべてのZ世代が同じ考え方をしているわけではありません。ただ、私が部下と話して感じたのは、「仕事の目的を知ること」が仕事への納得感につながっているということでした。
違和感の正体は「仕事観の違い」だった
今回の出来事を通して気づいたのは、私と部下では「仕事に対する前提」が少し違っていたということです。
私たち昭和世代は、
- 与えられた仕事をまずきちんとこなす
- 経験を積みながら仕事の意味を理解する
- 先輩や上司のやり方を見ながら覚える
という環境で働いてきた人が多いと思います。
一方で、私の職場の若手社員は、
- まず仕事の目的を理解したい
- 自分が何に貢献しているのか知りたい
- 納得してから仕事に取り組みたい
という考え方を持っているように感じます。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、「仕事は与えられたものをこなす」という感覚と、「仕事の目的を理解して取り組む」という感覚には違いがあります。
その違いを知らないまま接していると、お互いに「どうして分かってくれないんだろう」と感じてしまうのかもしれません。
実は、これまで感じてきた違和感ともつながっていた
振り返ってみると、今回の出来事はこれまでの職場での違和感ともつながっているように感じます。
例えば、私は以前、「若手は指示を待っているだけなのではないか」と感じたことがありました。
しかし、よく話を聞いてみると、勝手に動いて失敗することを心配していたり、自分の判断でどこまで進めていいのか分からなかったりするケースもありました。
そのときの気づきについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
▶ 【第6回】「指示待ちなのか?」と感じた私が気づいたZ世代の仕事観
また、「報連相が遅い」「なぜもっと早く相談しないのか」と感じたこともあります。
しかし、若手の立場から考えると、「もう少し自分で解決してから相談したい」「何を相談すればいいのか整理している」というケースもあるかもしれません。
このテーマについては、こちらの記事でも触れています。
▶ 【第8回】「報連相しない若手」に違和感…期限ギリギリで相談してくる理由とは
「指示待ちに見える」ことも、「報連相が遅いように見える」ことも、本人なりに考えた結果かもしれません。
もちろん、すべてを肯定すればいいわけではありません。
仕事には期限がありますし、チームで進める以上、周囲との連携も必要です。
ただ、表面に見える行動だけで「最近の若手はダメだ」と決めつける前に、「なぜそうしているのか」と一度聞いてみることは大切だと感じています。
管理職として考えさせられたこと
今回の出来事をきっかけに、私は仕事の伝え方を少し変えるようになりました。
以前は、
「これ、やっておいて」
だけで終わっていた仕事も、できるだけ目的や背景を説明するようにしています。
例えば、
- この資料は誰が使うのか
- 何を判断するために必要なのか
- どこまでできれば十分なのか
こうしたことを最初に伝えるだけで、若手社員の仕事への取り組み方が変わることがあります。
もちろん、毎回すべてを細かく説明するのは簡単ではありません。
忙しいときには、「そんなことを説明する時間があったら自分で考えてくれ」と思うこともあります。
それでも、最初に目的を共有することで、後からやり直す時間が減ることもあります。

(心の声)
「意味を伝えることも、管理職の仕事の一部なのかもしれない」
そう思うようになりました。
「意味」を説明することは、若手を甘やかすことではない
ここで一つ感じているのは、仕事の意味を説明することは、若手社員を甘やかすこととは違うということです。
目的が分かれば、自分で考えるための基準ができます。
例えば、「この資料を作ってください」だけでは、何を重視すればいいのか分かりません。
しかし、「この資料は会議で問題点を共有するために使います」と伝えれば、どの情報を分かりやすくするべきかを考えやすくなります。
つまり、目的を伝えることは、細かく指示することとは違います。
むしろ、仕事の全体像を理解してもらうことで、将来的には自分で判断できる範囲が広がっていくのではないでしょうか。
私自身、まだ試行錯誤の途中です。
それでも、「なぜやるのか?」と聞かれたときに、以前のようにすぐ違和感を持つのではなく、「確かに、何のためだったっけ?」と一緒に考えてみる余裕を持ちたいと思っています。
まとめ|「意味を問う力」は、見方を変えると強みになる
「それ、やる意味ありますか?」
最初は戸惑ったこの言葉。
正直に言えば、最初は「面倒なことを言うな」と感じた自分もいました。
しかし、今振り返ると、この質問があったからこそ、自分自身の仕事の進め方を見直すことができたのだと思います。
仕事の意味を確認することは、必ずしも仕事への反発ではありません。
時には、
- もっと良い仕事をしたい
- 無駄を減らしたい
- 目的を理解して納得して働きたい
という前向きな気持ちの表れであることもあります。
昭和世代とZ世代では、仕事に対する考え方に違いを感じることがあります。
しかし、大切なのは「どちらが正しいか」を決めることではなく、その違いを知ろうとすることなのかもしれません。
私たち管理職も、若手社員も、同じ職場で働く仲間です。
「なぜそんなことを聞くんだ?」ではなく、「なぜそう思ったの?」と聞いてみる。
その小さな対話から、お互いの仕事の進め方が少しずつ変わっていくこともあるのではないでしょうか。
同じように若手社員との世代ギャップに悩んでいる管理職の方にとって、今回の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
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※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。


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