こんにちは、昭和課長です!
管理職として若手社員と接していると、「なぜそこで手が止まるのだろう」と感じる場面があります。
もちろん知識や能力が不足しているわけではありません。
むしろ真面目で、一生懸命考えているからこそ動けなくなっているように見えるのです。
その原因の一つが、「正解は一つしかない」という考え方ではないかと私は感じています。
私たち昭和世代は、インターネットもスマートフォンもない時代に社会人になりました。
分からないことがあれば、本を調べたり、先輩に聞いたり、自分で失敗しながら答えを探してきました。
一方で、今のZ世代は、生まれた頃からインターネットがあり、分からないことがあればすぐ検索できます。
検索すれば答えが見つかる環境で育ったからこそ、「最初から正解を知りたい」という感覚が自然なのかもしれません。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
しかし、仕事には必ずしも一つの正解があるとは限りません。
この記事では、50代管理職として私が感じた「正解を求めるZ世代」と「正解を探してきた昭和世代」の違いについてお話しします。
正解が一つだと思い込む若手社員を見て感じたこと
ある日、部下へ仕事をお願いしたときのことです。
途中までは順調だったのですが、想定外のトラブルが発生しました。
すると、その若手社員は完全に手が止まってしまいました。
私はこう声を掛けました。

「別の方法でもいいよ。」
ところが返ってきたのは、こんな言葉でした。

「教わった方法じゃないので、自信がありません。」
その瞬間、私は世代の違いを強く感じました。
私たちの世代なら、おそらくこう考えます。
- この方法がダメなら別の方法を試そう
- 完璧じゃなくても前へ進もう
- まず動いてみて修正すればいい
もちろん最初からベストな方法を選べれば理想です。
しかし仕事では、予定どおりに進まないことの方が多くあります。
だからこそ、状況に応じて考えを切り替える柔軟さが必要になります。
一方で、若手社員の中には「最初に教わった方法」や「正しい答え」に強くこだわる人が少なくありません。
その正解が使えなくなると、「次にどうすればいいか」が分からず、考え込んでしまうのです。
もちろん全てのZ世代がそうとは言いません。
ただ、私が現場で接している中では、この傾向を感じる場面が何度もありました。
以前の記事でも紹介しましたが、Z世代は失敗を避ける傾向が強く、「間違えたくない」という気持ちが行動を慎重にさせることがあります。
詳しくは、「言われたことしかやらない」は本当か?Z世代部下の“失敗回避思考”【第38回】でも解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
昭和世代は「正解を探す」時代だった
私たち昭和世代が社会人になった頃は、今のようにインターネットはありませんでした。
もちろんスマートフォンもありません。
仕事で分からないことがあっても、検索すれば答えが出てくる時代ではなかったのです。
だから私たちは、自分で試しながら答えを探してきました。
- 先輩のやり方を真似する
- 本を読む
- 失敗する
- また挑戦する
- 少しずつ自分なりの答えを見つける
振り返ると、正解を教えてもらうよりも、経験の中で正解に近づいていく毎日でした。
だから仕事では自然と「プランAがダメならプランB」「それでもダメならプランC」という発想が身についています。
完璧な答えがなくても、とりあえず前へ進む。
状況に応じてベストではなく、ベターな選択肢を選ぶ。
そんな柔軟さは、失敗を繰り返しながら仕事を覚えてきた経験から生まれたものなのかもしれません。
もちろん、昭和世代のやり方が全て正しいと言いたいわけではありません。
効率が悪かったこともたくさんありました。
しかし、「答えは一つではない」という考え方は、今でも仕事を進める上で大切な力だと感じています。
なぜZ世代は一つの正解を求めるのか
Z世代が一つの正解を求める背景には、育ってきた環境の違いがあると私は考えています。
彼らは子どもの頃から、分からないことがあればスマートフォンで検索し、すぐに答えへたどり着ける時代を生きてきました。
動画を見れば解説してくれる人がいて、SNSでは「おすすめ」や「正解」とされる情報が次々と流れてきます。
つまり、「答えはどこかに存在し、それを探せば見つかる」という感覚が自然に身についているのです。
そのため、仕事でも「正しいやり方」を求める傾向が強くなりやすいのかもしれません。
しかし、仕事は学校のテストとは違います。
100点の答えが最初から用意されているとは限りません。
状況によって最適解は変わりますし、人によっても答えは変わります。
だからこそ管理職は、「一つの正解」を教えるだけではなく、「考え方」を伝えることが大切なのだと、私は最近強く感じています。
管理職が教えたい「正解は一つではない」という考え方
私が若手社員を見ていて感じるのは、「正解を見つけよう」とする姿勢がとても強いことです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
分からないことを調べ、最適な答えを探そうとする姿勢は、これからの時代に欠かせない能力です。
しかし仕事では、必ずしも正解が用意されているとは限りません。
むしろ、正解がない仕事の方が圧倒的に多いのです。
営業なら、お客様によって最適な提案は違います。
製造業でも、現場の状況によって対応は変わります。
管理職になれば、部下ごとに接し方も変えなければなりません。
つまり仕事とは、「正解を探すゲーム」ではなく、その場で最善の選択を考え続ける仕事なのです。
私は部下によく、こんな話をしています。

「100点の正解がなくてもいい。70点でも80点でも、その時点で一番良い方法を選べれば十分なんだよ。」
そう伝えると、表情が少し柔らかくなる若手社員も少なくありません。
完璧な正解を探し続けるよりも、一歩踏み出して経験を積む方が、結果的には成長につながることを少しずつ理解してくれるようになります。
私が部下に伝えている「プランB・プランC」の発想
昭和世代は、自然と「次の手」を考える習慣が身についていました。
なぜなら、私たちが若い頃は情報が限られており、「これが正解です」と誰も教えてくれなかったからです。
だからこそ、うまくいかなければ別の方法を試すのが当たり前でした。
- プランAが駄目ならプランB
- プランBが難しければプランC
- それでも駄目なら別の角度から考える
この発想は、今でも仕事では非常に重要だと感じています。
実際、私は部下から相談を受けると、すぐに答えを教えるのではなく、こう質問します。

「もしその方法が使えなかったら、次はどうする?」
すると最初は戸惑います。
しかし少し考え始めると、「それなら別の方法があります」「このやり方も試せそうです」と、自分なりのアイデアが出てくるようになります。
この積み重ねが、柔軟に考える力を育てていくのだと思います。
私たち管理職の役割は、正解を教えることだけではありません。
正解がない場面でも考え続ける力を育てることも、大切な仕事だと感じています。
Z世代と昭和世代は補い合える存在
このテーマを書いていて改めて思うのは、どちらの世代が優れているという話ではないということです。
Z世代には、昭和世代にはない強みがあります。
- 情報収集が速い
- デジタルツールを使いこなせる
- 新しい価値観を柔軟に受け入れられる
- 効率を重視できる
一方で昭和世代には、経験から培われた強みがあります。
- 想定外への対応力
- 経験則から判断する力
- 失敗から立ち直る力
- 状況に応じて最適解を探す柔軟性
つまり、お互いに足りない部分を補い合える関係なのです。
以前は私も、「若手を育てなければ」という気持ちが強くありました。
しかし今では、「私も若手から学んでいる」と感じる場面が増えました。
実際、【第50回】50代管理職がZ世代から学んだこと|世代ギャップを乗り越える新しいマネジメントの考え方の記事でも書いたように、Z世代と働くようになってから、私自身のマネジメントも大きく変わりました。
価値観が違うからこそ、新しい気づきが生まれます。
世代間の違いを対立ではなく、お互いの強みとして生かせる組織の方が、これからの時代は強いのではないでしょうか。
まとめ
Z世代の部下を見ていると、「一つの正解」を探そうとする姿勢を感じることがあります。
これは、インターネットやスマートフォンが身近にあり、分からないことをすぐ検索できる環境で育った影響もあるのかもしれません。
しかし仕事では、正解が一つとは限りません。
状況によってベストな答えは変わりますし、時には「今できる最善の選択」が正解になります。
だから私は部下に、「プランAだけではなく、プランB・プランCも考えてみよう」と伝えるようにしています。
柔軟に考えられる人ほど、変化の多い時代でも成長し続けられると信じているからです。
そして管理職である私たちも、「若手はなぜそう考えるのか」を理解しながら、お互いの強みを生かせる関係を築いていくことが、これからのマネジメントには欠かせないのではないでしょうか。
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価値観の違いを受け入れることで見えてきた、新しい管理職のあり方をまとめています。
※本記事は実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう配慮しています。
※本記事内の画像にはAI(ChatGPT/DALL·E)およびCanvaで作成した画像を含みます。

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