なぜ責任を負いたがらないの?と感じた私が、若手社員と話して気づいたこと【第7回】

Z世代との接し方

こんにちは、昭和課長です。

最近、若手社員と仕事をしていて、こんなふうに感じたことはありませんか?

  • 責任のある仕事を任せようとすると慎重になる
  • 判断を任せても「確認してからにします」と言われる
  • 失敗する可能性がある仕事を避けているように見える
  • 「まずやってみよう」と言っても、なかなか動き出さない

正直に言うと、私も以前は同じように感じていました。

「責任を取りたくないのかな?」

「もっと自分から挑戦してもいいのでは?」

そんな違和感を抱いていたのです。

私は製造業で働く50代の会社員で、現在は管理職として5年ほどになります。私の部署には5人の部下がおり、若手社員と一緒に仕事をしています。

このブログでは、そんな私が日々の職場で感じた世代間ギャップや、若手社員とのコミュニケーションについて、実際の経験をもとに書いています。

もちろん、すべての若手社員が同じ考え方をしているわけではありません。

今回の記事も、「Z世代は責任を負いたがらない」という話ではありません。

あくまで、私自身が若手社員とのやり取りを通じて感じたこと、そして「なぜそう見えていたのか」を考え直した経験についてお話しします。

以前の記事では、若手社員との関わりの中で感じた最初の世代間ギャップについて書きました。

▶ 【第1回】部下がZ世代だった話|昭和課長がブログを始めた理由

今回は、その中でも特に管理職として考えさせられた「責任を負うこと」について書いてみたいと思います。

「この仕事、やってみる?」と聞いたときのこと

ある日のことです。

新しい業務を担当する人を決める必要があり、私は若手社員に声をかけました。

私としては、これまでの仕事ぶりを見ても十分に任せられると考えていました。

そこで、軽い気持ちでこんなふうに聞いたのです。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「この案件、やってみる?」

すると、若手社員は少し考えてから、こう答えました。

Z世代部下 C
Z世代部下 C

「一度、詳細を確認してからでもいいですか?」

その返事を聞いたとき、私は一瞬考えてしまいました。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

(心の声)「まずやってみます、じゃないのか……」

もちろん、詳細を確認すること自体は悪いことではありません。

むしろ、仕事を正確に進めるためには必要な行動です。

それでも当時の私は、「どうしてそんなに慎重なんだろう」と感じていました。

私が若い頃は、多少分からないことがあっても、まずやってみる。そして、分からなければ先輩に聞く。

そんな仕事の進め方が、比較的当たり前だったからです。

だからこそ、若手社員の慎重な姿勢が「責任を避けているように見えてしまった」のだと思います。

「責任を取りたくないの?」と考えてしまった私

管理職として仕事を任せるとき、どうしても気になるのが「任せた仕事を最後まで責任を持ってやってくれるか」ということです。

特に製造業では、仕事の内容によっては小さな判断ミスが後工程に影響することもあります。

そのため、私は若い頃から「自分が任された仕事は、自分で最後まで責任を持つ」という意識を強く持っていました。

もちろん、分からないことを相談することは大切です。

ただ、相談ばかりで自分で判断しようとしないように見えると、管理職としては不安になります。

「この仕事を任せて大丈夫だろうか?」

「もう少し自分で判断してほしい」

そんな気持ちが出てきます。

そして、いつの間にか私は、

「責任を負いたくないのではないか?」

と考えるようになっていました。

しかし、今振り返ると、ここに私自身の思い込みがあったのかもしれません。

若手社員に「なぜ慎重になるの?」と聞いてみた

あるとき、私は思い切って本人に聞いてみることにしました。

責めるような聞き方にならないように気をつけながら、率直に聞いてみたのです。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「責任のある仕事を任されるのって、あまりやりたくない?」

すると、若手社員は少し考えてから答えました。

Z世代部下 C
Z世代部下 C

「避けているわけではないです」

そして、続けてこんな話をしてくれました。

Z世代部下 C
Z世代部下 C

「失敗したときの影響が分からないまま進めるのが怖いんです」

「自分の判断で大きな問題になったら困るので、確認してから進めたいです」

この話を聞いたとき、私は少し驚きました。

私が「責任を負いたくない」と思っていた行動が、本人にとっては「責任を持って仕事をするための慎重な行動」だったからです。

もちろん、すべての若手社員に当てはまるわけではありません。

ただ、少なくとも私の部下の場合は、「楽をしたい」「責任から逃げたい」という単純な話ではありませんでした。

「責任を負いたくない」のではなく「失敗したくない」

さらに話を聞いてみると、若手社員が慎重になる理由が少しずつ見えてきました。

  • 失敗したときに周囲へ迷惑をかけたくない
  • 自分の判断が正しいのか分からない
  • どこまで自分で判断していいのか分からない
  • 責任の範囲がはっきりしていないと不安になる
  • 一度失敗すると評価に影響するのではないかと心配になる

こうして考えてみると、若手社員の慎重さには、それなりの理由がありました。

私には「動かない」と見えていた行動が、本人からすると「失敗しないように確認している」ということだったのです。

ここで私は、少し考え方を変える必要があると感じました。

昭和世代の「まずやってみる」とは違う

私たちの世代では、「まずやってみる」という考え方が比較的強かったように思います。

もちろん、私個人の経験によるものなので、昭和世代すべてに当てはまるわけではありません。

それでも、私自身は若い頃、先輩から、

「分からなくてもまずやってみろ」

「失敗して覚えればいい」

と言われながら仕事を覚えてきました。

失敗すれば怒られることもありました。

それでも、「失敗した経験も自分の財産になる」という感覚がありました。

一方、今の若手社員と話していると、行動する前に情報を集めたり、リスクを確認したりすることを大切にしているように感じます。

どちらが正しいという話ではありません。

仕事を取り巻く環境も、コミュニケーションの方法も、昔とは大きく変わっています。

だからこそ、管理職である私自身も、「自分が若い頃はこうだった」という基準だけで若手を見るのは危険だと感じるようになりました。

「責任」の意味そのものが違っていた

今回の出来事で私が一番考えさせられたのは、「責任」という言葉の捉え方です。

私の場合、責任とは、

  • 任された仕事を最後までやり切る
  • 自分で判断する
  • 問題が起きたら自分が対応する
  • 多少のリスクがあっても前に進む

というイメージが強くありました。

ところが、若手社員と話してみると、

  • 何を任されているのかを明確にする
  • 自分で判断してよい範囲を確認する
  • 問題が起きる可能性を事前に考える
  • 必要なときには上司へ相談する

という考え方も「責任を持つ」ということにつながっているのだと気づきました。

つまり、私が「慎重すぎる」と感じていた行動も、見方を変えれば「失敗を防ごうとしている行動」だったのです。

前回の記事でも感じた「指示待ち」の本当の意味

この出来事を考えていると、以前の記事で書いた「指示待ち」の問題ともつながっていることに気づきました。

以前の私は、若手社員が自分から動かないと、すぐに「指示待ちなのかな」と考えていました。

しかし、実際に本人と話してみると、

「勝手に判断して間違えたくない」

「どこまで自分で決めていいのか分からない」

という気持ちが隠れている場合があります。

このことについては、こちらの記事でも詳しく書いています。

▶ 【第6回】「指示待ちなのか?」と感じた私が気づいたZ世代の仕事観

「自分から動かない」という表面的な行動だけを見ると、「やる気がない」と感じてしまいます。

しかし、その裏側には「間違えたくない」「迷惑をかけたくない」「判断基準が分からない」という気持ちがあるかもしれません。

もちろん、すべてを「不安だから仕方ない」で済ませてしまうのも違うと思います。

仕事をする以上、少しずつ自分で判断できるようになることも必要です。

だからこそ、管理職としては「なぜ動かないのか」を考えたうえで、必要な支援をすることが大切なのだと思います。

管理職として私が変えたこと

今回の経験をきっかけに、私は若手社員への仕事の任せ方を少し変えるようになりました。

1.責任の範囲を最初に伝える

以前は、「この仕事をお願い」とだけ伝えることもありました。

しかし、それでは若手社員からすると、どこまで自分で判断していいのか分からないことがあります。

そこで最近は、

「ここまでは自分で判断して大丈夫」

「この部分だけは迷ったら相談して」

というように、あらかじめ範囲を伝えるようにしています。

これだけでも、若手社員の表情が少し柔らかくなることがあります。

2.「失敗しても大丈夫」と伝える

もちろん、本当に何をしても大丈夫という意味ではありません。

安全や品質、納期など、守らなければならないものはあります。

ただ、すべての判断を完璧にする必要はありません。

そこで私は、「分からなければ相談していい」「一度やってみて、問題があれば一緒に考えよう」と伝えるようにしています。

管理職が「失敗するな」と思いすぎると、部下も「絶対に失敗してはいけない」と感じてしまいます。

3.任せた後に放置しない

仕事を任せることと、放置することは違います。

以前の私は、「任せたのだから最後まで自分でやってほしい」と考えていました。

しかし、それでは若手社員が不安になってしまう場合があります。

そこで、途中で一度だけ進み具合を確認するようにしました。

「今のところ困っていることはない?」

この一言だけでも、相談しやすい雰囲気を作ることができます。

「挑戦しない若手」と決めつけないことが大切

今回の経験から、私は「責任を負いたがらない若手」という見方を少し変えるようになりました。

もちろん、中には本当に責任を避けようとする人もいるでしょう。

しかし、最初から「この人は責任を取りたくないんだ」と決めつけてしまうと、その人がなぜ慎重になっているのかを知る機会を失ってしまいます。

大切なのは、まず話を聞いてみること。

「どうしてそう考えたの?」

「どこが不安なの?」

と聞いてみるだけでも、見えてくるものがあります。

管理職にとっては当たり前に見えることでも、若手社員にとっては分からないことがあります。

逆に、若手社員にとって当然の考え方が、私たちには理解しにくいこともあります。

だからこそ、一方的に「最近の若者は……」と決めつけるのではなく、お互いの考えを確認することが大切なのだと思います。

世代が違えば「仕事の当たり前」も変わる

50代になった今、私は若い頃とは職場の環境がかなり変わったと感じています。

働き方に対する考え方も変わりました。

「長く働くことが頑張っている証」という考え方だけではなく、「限られた時間で成果を出す」という考え方も広がっています。

また、上司と部下の関係についても、昔のように「上司が言ったことには黙って従う」というスタイルだけでは、うまくいかない場面が増えています。

だからといって、昔の考え方がすべて間違っているわけでもありません。

責任を持つこと、仕事を最後までやり切ること、周囲に配慮すること。

こうした価値観には、今でも大切な部分があります。

一方で、若手社員の「慎重に考える」「必要な情報を確認する」「無理なリスクを取らない」という考え方にも、学ぶべきところがあります。

結局のところ、どちらか一方に合わせるのではなく、良い部分を組み合わせていくことが大切なのかもしれません。

私自身もまだ試行錯誤の途中です

ここまで書いてきましたが、私自身もまだ正解を見つけたわけではありません。

今でも若手社員を見て、「もう少し自分から動いてくれたらいいのにな」と思うことがあります。

管理職ですから、言わなければならないことを伝える場面もあります。

ただ、以前とは一つだけ変わりました。

「なぜこの行動をしているのだろう?」と、一度考えてから話すようになったことです。

それだけでも、私自身の気持ちが少し変わりました。

「責任を取りたくないのだろう」と考えていたものが、「失敗したくないのかもしれない」と見えるようになったからです。

そして、「それならどうすれば安心して仕事を任せられるだろう?」と考えるようになりました。

これは、私にとって大きな変化でした。

まとめ|「責任を負いたがらない」の見え方が変わった

今回は、若手社員の仕事に対する慎重な姿勢を見て、私が「責任を負いたくないのかな?」と感じた経験について書きました。

しかし、本人と話してみると、その背景には、

  • 失敗したくない
  • 周囲に迷惑をかけたくない
  • 判断できる範囲が分からない
  • 責任を持つ以上、慎重に進めたい

という気持ちがありました。

もちろん、これがすべての若手社員に当てはまるわけではありません。

それでも、今回の経験から私は、「行動だけを見て判断しないこと」の大切さを学びました。

管理職からすると、「なぜもっと挑戦しないのか」と思うことがあります。

一方で、若手社員からすると、「なぜそんなに簡単に任せられると思うのか」と感じているのかもしれません。

この違いを埋めるためには、やはり会話が必要です。

「どうしてそう思ったの?」

「何が不安なの?」

「どこまでなら自分で判断できそう?」

そんな小さな会話を重ねることで、お互いの考えが少しずつ分かってくるのだと思います。

50代の私からすると、若手社員の考え方には今でも「なるほど」と思うことがあります。

逆に、若手社員からすれば、私たちの世代の仕事に対する考え方が「そこまでやるの?」と思うこともあるでしょう。

世代が違えば、仕事に対する「当たり前」が違うのは当然です。

だからこそ、相手を変えようとするだけではなく、自分自身の見方も少し変えてみる。

それが、これからの管理職に必要なことなのかもしれません。

私自身、まだまだ試行錯誤の途中です。

これからも、若手社員との日々のやり取りの中で感じたことや、管理職として学んだことを、このブログでありのままに書いていきたいと思います。

同じように若手社員との接し方や世代間ギャップに悩んでいる方にとって、この記事が何か一つでも参考になれば嬉しいです。


※本記事は、筆者が実際の職場で経験した出来事をもとに、一部内容を再構成しています。

※個人や企業、特定の人物が特定されないよう、一部の設定や表現を調整しています。

※本記事は特定の世代を一括りにして評価・批判することを目的としたものではありません。筆者個人の経験をもとに、世代間の価値観の違いや管理職としての気づきを紹介しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaによって作成されたものを含みます。利用規約および商用利用が認められている範囲を確認したうえで、ブログ掲載に使用しています。

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