こんにちは、昭和課長です。
管理職として若手社員と仕事をしていると、こんな場面でモヤっとすることはありませんか?
- まだ仕事を覚えている途中なのに、有給休暇はしっかり取得する
- 忙しい時期でも、決められた休憩時間をきちんと取る
- 納期が迫っていても「できる範囲で」と仕事の線引きをする
- 仕事が終わったあとに「自分なりに頑張りました」と伝えてくる
もちろん、有給休暇や休憩を取ること自体が悪いわけではありません。
それでも、50代の私からすると、最初は「もう少し頑張ってからでもいいのでは?」と思ってしまうことがありました。
私自身、若い頃には「忙しいときは残業する」「先輩が残っていれば自分も残る」「まず仕事を覚えることが先」という感覚で働いてきました。
そのため、若手社員の働き方を見たときに、どうしても自分たちの時代と比較してしまったのです。
以前、忙しい時期に若手社員から「今日は定時で帰ります」と言われ、思わず言葉を失ったこともありました。
そのときの経験については、こちらの記事でも詳しく書いています。
「もう帰ります」残業しない若手に違和感を覚えた私が知った本音【第5回】
当時の私は、「仕事より自分の時間を優先するのか」と戸惑っていました。
しかし、今振り返ってみると、あの違和感をそのまま「甘え」と決めつけなくてよかったと思っています。
なぜなら、そこには私たちの世代とは違う「働くことへの考え方」があったからです。
今回は、私自身が感じた「若手は権利ばかり主張しているように見える」というモヤモヤを振り返りながら、管理職としてどのように向き合えばいいのかを考えてみます。
なぜ若手社員の「権利意識」が気になるのか
まず、私自身がなぜ若手社員の働き方に違和感を覚えたのかを考えてみました。
すると、単純に「若手が悪い」という話ではなく、私自身が仕事に対して持っていた価値観との違いが大きかったことに気づきました。
「長く働くことも頑張り」という時代だった
私たち50代が若かった頃は、仕事が終わらなければ残業することも珍しくありませんでした。
先輩や上司が残っていれば、自分だけ先に帰ることに遠慮を感じることもありました。
「大変な仕事を任されたら、とにかく頑張る」
「時間をかけてでも最後までやり切る」
そんな働き方を経験してきた人も多いと思います。
私自身も、そうした経験を「仕事を覚えるために必要なこと」と考えてきました。
そのため、若手社員が効率を重視して働いている姿を見ると、最初は「頑張る気持ちが足りないのでは?」と感じてしまったのです。
「無理をしない」ことへの考え方が違う
一方で、今の若手社員の中には、無理をして長時間働くよりも、限られた時間の中で仕事を終わらせることを重視する人もいます。
- 必要のない残業はしない
- 休憩時間はきちんと休む
- 自分の時間も大切にする
- 仕事とプライベートを切り分ける
私が以前「仕事への熱意が足りない」と感じていた行動も、見方を変えれば、効率よく働き続けるための考え方とも言えます。
もちろん、すべての若手社員が同じ考え方を持っているわけではありません。
「Z世代だからこう考える」と一括りにするのではなく、目の前の部下がなぜその行動を取っているのかを確認することが大切だと、私は後から気づきました。
私が最初に感じていた「権利ばかり」という違和感
「まだ結果を出していないのに」という気持ち
正直に言えば、私の中にはこんな気持ちがありました。

「まず仕事で結果を出してから、自分の権利を主張してほしい」
今考えると、かなり昭和的な考え方だったと思います。
私自身が若い頃に、「新人なのだからまずは仕事を覚える」「周囲より早く来て、遅くまで残って頑張る」という働き方を経験してきたからです。
だからこそ、まだ経験の浅い若手社員が、きっちり休憩を取り、定時になれば帰る姿を見ると、違和感が生まれました。
しかし、ここで一度考えてみる必要があります。
「仕事の成果」と「制度として認められた権利」は、本当に交換条件なのでしょうか?
私は、そうではないと考えるようになりました。
忙しいときに休む姿が気になった
特に私が気になったのは、忙しい時期でも若手社員が決められた休憩を取っている姿でした。
「こんなに忙しいのだから、もう少し仕事を優先してもいいのでは?」
そう思ったこともあります。
ところが、自分自身が少し冷静になって考えてみると、休憩を取ることと仕事をサボることは同じではありません。
むしろ、集中力を保ちながら仕事を続けるためには、適切に休むことも必要です。
この点については、以前の第10回でも、終業前に私服へ着替える若手社員を見て感じた違和感を取り上げています。
「もう着替えてるの?」終業前に私服になる若手に違和感…50代管理職が知った本当の考え方【第10回】
当時は「仕事への意識が低いのでは」と感じていましたが、今では「なぜその行動をしているのか」を確認することが先だと思っています。
「頑張っていることを伝える」のは悪いことなのか
もう一つ、私が戸惑ったのが、若手社員が自分の仕事ぶりを言葉にすることでした。
例えば、
「今日はここまで終わらせました」
「この部分は自分なりに工夫しました」
といった報告です。
以前の私は、こうした発言を聞くと、

「それくらい普通にやる仕事なのでは?」
と思ってしまうことがありました。
しかし、これも考え方を変えると違って見えます。
自分が担当した仕事や成果を上司に伝えることは、決して悪いことではありません。
むしろ、仕事の進捗や成果を適切に伝えることは、チームで仕事をするうえで必要なコミュニケーションの一つです。
私たちの世代は「黙ってやる」「仕事ぶりは見ている人が見てくれている」という感覚が強かったかもしれません。
一方で、今は自分が何をしたのかを言葉にして伝えることも仕事の一部になっています。
ここも、世代間の価値観の違いとして理解した方が、管理職自身のストレスを減らせると感じました。
実は「有給」や「休憩」を取ることが問題なのではない
ここは管理職として、私自身が特に考え方を変えた部分です。
若手社員が有給休暇を取得する。
決められた休憩時間に休む。
定時になったら帰る。
これらの行動だけを見て、「仕事への意識が低い」と判断するのは早すぎます。
大切なのは、権利を使っているかどうかではなく、仕事に必要な責任を果たしているかです。
権利と責任は分けて考える
例えば、仕事に必要な成果を出していて、納期も守っている。
そのうえで定時に帰るのであれば、私は以前ほど問題だとは思わなくなりました。
一方で、納期に間に合わない、周囲への連絡をしない、必要な仕事を残したまま帰る、といった状況であれば、管理職として話をする必要があります。
つまり、私が今意識しているのは、
「権利を使うこと」と「仕事上の責任を果たすこと」を別々に考える
ということです。
この視点を持つようになってから、以前よりも若手社員の行動を冷静に見られるようになりました。
それでもモヤモヤするとき、管理職ができること
①「権利」と「責任」をセットで伝える
若手社員に何か伝える必要があるとき、私は「休むな」「もっと頑張れ」と言うのではなく、仕事上の期待を具体的に伝えるようになりました。
例えば、
「休憩や有給を取ること自体は問題ないよ。ただ、この仕事については○日までにここまで終わらせてほしい」
という伝え方です。
これなら、若手社員の権利を否定することなく、管理職として必要な期待も伝えられます。
大切なのは、「権利を使うな」ではなく、「必要な責任をどう果たすか」を話すことだと思います。
② 期待するゴールを具体的にする
管理職が「もっと頑張ってほしい」と思っていても、部下には具体的な内容が伝わっていないことがあります。
例えば、
- この仕事は○日までに終わらせてほしい
- この段階まで進んだら一度報告してほしい
- 品質についてはここを確認してほしい
- 問題が出たら早めに相談してほしい
このように具体的に伝えれば、「どこまでやればいいのか分からない」という状態を減らせます。
私自身も、「これくらい分かるだろう」と考えるのではなく、必要なことは最初に言葉にするよう意識しています。
③ 「もっと頑張れ」ではなく事実を伝える
私たちの世代は、「もっと頑張れ」「気合いが足りない」と言われても、ある程度は意味を理解できたかもしれません。
しかし、今の職場では、それだけでは具体的な行動につながらないことがあります。
そこで、
- 納期まであと何日なのか
- 現在どこまで進んでいるのか
- 何が不足しているのか
- 次に何をしてほしいのか
を事実として伝えます。
「もっと頑張れ」ではなく、「ここを○日までに終わらせてほしい」と伝える。
これだけでも、管理職と部下の認識のズレは小さくなります。
50代管理職が「昔はこうだった」を手放す
今回の記事を書きながら、私は自分自身にも反省するところがあると感じました。
若手社員の働き方に違和感を覚えたとき、私はつい自分の若い頃と比較していました。
「自分たちの頃はもっと大変だった」
「若い頃は休まずに働いた」
「先輩より先に帰るなんて考えられなかった」
確かに、それは私の経験です。
しかし、私の経験が、そのまま今の若手社員にとっての正解になるわけではありません。
仕事を取り巻く環境も変わっています。
働き方に対する考え方も変わっています。
そして、若手社員が大切にしているものも、私たちの世代とは違う場合があります。
だからといって、管理職がすべて若手に合わせる必要もありません。
重要なのは、お互いの考え方を理解したうえで、仕事に必要な基準を共有することだと思います。
変えるべきは「部下」ではなく「伝え方」かもしれない
管理職になったばかりの頃の私は、「どうしたら部下がもっと自分の考えに合わせてくれるのだろう」と考えることがありました。
しかし、部下を変えようとすると、どうしてもストレスが増えます。
そこで最近は、自分の伝え方を変える方が早いと考えるようになりました。
「なぜ分からないのか」と考えるのではなく、
「自分の伝え方が分かりにくかったのではないか」
と一度考えてみる。
もちろん、すべてを管理職側の責任にする必要はありません。
部下側にも仕事上の責任があります。
ただ、管理職には、部下が仕事を進めやすい環境をつくる役割もあります。
そのために、期待値を明確にし、必要なことを具体的に伝える。
それだけでも、以前より仕事が進めやすくなるケースがあります。
完璧を求めすぎないことも管理職には必要
もう一つ、私が最近意識しているのが、部下に最初から100点を求めすぎないことです。
もちろん、品質や安全、納期など、絶対に妥協できない部分はあります。
一方で、すべての仕事について「自分と同じやり方」「自分と同じスピード」を求める必要はありません。
自分とは違う方法でも、必要な成果につながっているのであれば、それを認めることも管理職の仕事だと思っています。
「昔の自分ならこうする」ではなく、
「この人はこの人なりのやり方で、必要な成果を出せているか」
を見るようにすると、管理職自身の気持ちにも少し余裕が生まれます。
まとめ|「権利ばかり」と感じたときこそ、一度立ち止まる
若手社員が有給を取得する。
休憩をきちんと取る。
定時になれば帰る。
自分の仕事ぶりを言葉にする。
50代の私たちからすると、「権利ばかり主張している」と感じることがあるかもしれません。
私自身も、最初はそう感じていました。
しかし、今では少し違った見方をしています。
それは、「権利を使うこと」と「仕事をしないこと」は同じではないということです。
大切なのは、権利を使っているかどうかではなく、仕事に必要な責任を果たしているかどうか。
そして、管理職としては、部下に求めることを曖昧にせず、具体的に伝えることです。
- 権利と責任をセットで考える
- 仕事の期待値を具体的に伝える
- 「もっと頑張れ」ではなく事実で伝える
- 自分の若い頃と単純に比較しない
- 部下を変える前に、自分の伝え方を見直す
これだけでも、若手社員に対する見方は少し変わってくるのではないでしょうか。
もちろん、すべての若手社員やZ世代に同じ考え方が当てはまるわけではありません。
私自身の職場でも、性格や仕事への向き合い方は一人ひとり違います。
だからこそ、世代だけで判断するのではなく、「この人はなぜ、この行動をしているのだろう?」と考えることを、私は意識するようになりました。
以前なら「最近の若手は……」と考えて終わっていたことも、今では「まず本人に聞いてみよう」と思えるようになりました。
管理職として、すべての違和感をなくすことはできません。
それでも、違和感をそのまま怒りに変えるのではなく、相手を知るきっかけに変える。
これが、50代になった私が若手社員との仕事を通して少しずつ学んできたことです。
同じように「若手の働き方が理解できない」と悩んでいる管理職の方にとって、この記事が少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。
▶ 関連記事
この記事について
本記事は、私自身の管理職としての経験をもとに、一部内容を再構成して紹介しています。
実際の職場や個人が特定されないよう、一部の状況や表現を変更しています。
また、この記事で紹介している考え方は、あくまで私個人の経験や見解に基づくものです。すべてのZ世代や若手社員、すべての職場に当てはまるものではありません。
記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)およびCanvaを利用して作成したものを含みます。
すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。


コメント