「できます」とすぐ言わない若手社員|上司が感じる“もったいなさ”の正体 【第34回】

若手社員の育て方

こんにちは、昭和課長です。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

(心の声)

「それ、すぐやれば終わるのに…」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

先日、こんな場面を見かけました。

幹部上司が若手社員に、 ちょっとした確認作業をお願いしていたんです。

内容としては、 そこまで時間がかかる仕事ではありません。

すると若手社員は、

Z世代部下A
Z世代部下A

「今ちょっと自分の仕事が立て込んでいて…」
「あとで出来たらやります」

そんなニュアンスで返事をしていました。

その場では、 どこか“自分の仕事優先”という空気を感じました。

私は心の中で、

「いや、先にその依頼を片付けたほうが早いのでは?」

と思ってしまったんです。

実際には、ちゃんとやっていた

あとで上司に聞いてみると、 結局その若手社員は、ちゃんと依頼を受けて対応してくれたそうです。

つまり、 “やらなかった”わけではありません。

ただ、最初の返事がもったいない。

これが正直な感想でした。

もし最初に、

「わかりました、対応します!」

と即答していたら、 上司側の印象はかなり違ったと思うんです。

仕事の評価というのは、 実際の成果だけでなく、 “最初の反応”で決まることもあります。

特に管理職世代は、 「まず引き受ける姿勢」を意外とよく見ています。

だからこそ、 少し返答に迷いがあるだけで、

「やる気がないのかな?」
「優先順位が違うな」

そんな印象につながってしまうこともあるのです。

なぜ「できます」とすぐ言わないのか?

では、なぜ若手社員は、 すぐに「できます」と言わないのでしょうか。

ここには、Z世代らしい思考パターンが見えてきます。

自分のタスクを崩したくない

今の若手は、 「まず自分の仕事をきっちり終わらせる」 意識が強い傾向があります。

そのため、 急な依頼が入ると、

  • 予定が狂う
  • 集中が切れる
  • 作業効率が落ちる

そんな感覚になりやすいのです。

昭和世代のような、

「頼まれたらまず動く」

という価値観とは、 少し優先順位が違います。

以前の記事、 「とりあえずやってみます」がない理由|Z世代が動き出すまでの思考回路【第24回】 でも触れましたが、 今の若手は“動かない”のではなく、 「納得してから動きたい」傾向が強いのです。

安易に引き受けたくない

もう一つは、 “軽く返事をしない”という特徴です。

「できます」と言ったあと、 もし遅れたり失敗したらどうしよう。

そんな慎重さがあります。

だからまず、

  • 今の状況を説明する
  • スケジュールを考える
  • 本当に可能か確認する

という流れになるのです。

これはある意味、 責任感の強さでもあります。

ただ、 頼んだ側からすると、 少し歯切れが悪く感じてしまいます。

上司世代がモヤモヤする理由

ここが世代ギャップの面白いところです。

私たち世代は、

「まず引き受ける」
「何とかする」

が基本でした。

多少忙しくても、 まずは受ける。

そして優先順位を入れ替えながら片付ける。

そういう働き方をしてきた人が多いと思います。

だからこそ、

「できます」が先に来ないことに、 違和感を覚えるんですよね。

特に、 頼まれた仕事が軽い内容であればあるほど、

「その場で終わらせたほうが早いのに」

と思ってしまうのです。

実は“優先順位”の感覚が違う

今回私が感じたのは、 能力の問題ではありません。

優先順位の考え方が違うのです。

若手社員は、

「自分のタスクを崩さない」

を優先している。

一方で上司世代は、

「頼まれたことを先に返す」

を重視している。

この違いが、 小さなズレを生んでいるように感じます。

さらに今の若手は、 “失敗を避ける感覚”もかなり強いです。

以前の記事、 失敗を避けるZ世代?昭和世代が「失敗から学んできた理由」【第13回】 でも書きましたが、 今の若手は、 「まずやってみる」より、 「失敗しないこと」を重視する傾向があります。

そのため、 即答すること自体に慎重になりやすいのです。

小さい仕事ほど先に終わらせたほうがラクなこともある

もちろん、 本当に手が離せない場面もあります。

ですが、 数分で終わる仕事なら、 先に片付けたほうが結果的にラクなケースも多いんです。

頼んだ側もスッキリしますし、

「あの人は対応が早い」

という評価にもつながります。

仕事では、 “能力”だけではなく、 “安心感”も大切です。

「あの人に頼めば大丈夫」

そう思われる人は、 やはり信頼されます。

特に組織では、 スピード感のある返答だけで、 印象が大きく変わることがあります。

若手側にも言い分はある

ただ、 若手社員側にも事情はあります。

  • 突然仕事を振られるストレス
  • マルチタスクへの苦手意識
  • 優先順位が崩れる不安
  • ミスを避けたい心理

こうした背景もあるので、 単純に「気が利かない」で片付けられない部分もあります。

だからこそ、 上司側も、

「これ5分で終わるから先にお願い」
「急ぎだから優先してほしい」

など、 仕事の重さや優先度を具体的に伝える工夫が必要なのかもしれません。

“察してほしい”だけでは、 今の世代には伝わりにくいことも多いのです。

まとめ|「最初の一言」で印象は変わる

「できます」とすぐ言わない。

ただそれだけで、 上司世代は意外とモヤモヤします。

でも実際には、 若手なりに考えて動いていることも多い。

だから大切なのは、

「なぜその反応になるのか」

を知ることなのだと思います。

そして若手側も、

「大丈夫です、やります!」
「先に対応します!」

そんな一言を先に伝えるだけで、 職場の空気も評価もかなり変わるかもしれません。

能力があるのに、 返事ひとつで“損”をしてしまう。

今回の出来事は、 そんな“もったいなさ”を感じた場面でした。


※本記事は実際の経験をもとに、一部内容を再構成しています。

※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。

※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。

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