若手が「意味ありますか?」と聞く理由|目的を求める本音と対処法 【第17回】

Z世代との接し方

こんにちは、悩める昭和課長です。

最近、こんなやり取りが増えていませんか?

「この作業、やる意味って何ですか?」「目的を教えてもらえますか?」

正直、最初は戸惑いました。私たちの世代では「まずは言われたことをやる」「やりながら覚える」というのが当たり前でした。それに対して、今の若手はまず”意味”や”目的”を求めてくる。最初は、「なんでそんなことをいちいち聞くんだろう?」と違和感を覚えました。

ただ、振り返ってみると、この違和感は今回が初めてではありません。以前の記事、▶ 【第15回】「最近の新人、静かすぎない?」と思った私が恥ずかしくなった理由でも感じたように、若手とのコミュニケーションには”これまでの常識が通じない瞬間”が確実に増えています。でも、何度かやり取りを重ねる中で、そこにはしっかりとした”理由”があることに気づいたんです。今回は、「目的を求める若手」に感じた戸惑いと、そこから見えてきた気づきをお話しします。

「意味ありますか?」に戸惑った瞬間

指示に対してすぐ返ってくる質問

ある日、部下に資料作成をお願いしたときのことです。

悩める昭和課長
悩める昭和課長

「このフォーマットでまとめておいて」

と伝えると、すぐに返ってきたのがこの一言。

Z世代部下B
Z世代部下B

「これって、何のために使うんですか?」

さらに続けて、

Z世代部下B
Z世代部下B

「最終的なゴールを教えてもらえますか?」

と聞かれました。そのとき私は、少し言葉に詰まりました。

「まずやってみて」が通じない

以前であれば、「とりあえずやってみて」で通じていた場面です。実際、私自身も若い頃はそうやって仕事を覚えてきました。でも今は、そのやり方が通用しない。「意味が分からないまま進めること」に対して、違和感を持つ若手が増えていると感じます。

指示の背景を求める時代

若手は、単に作業をこなすのではなく、「なぜそれをやるのか」を理解した上で動きたいと考えています。この違いが、最初の大きなギャップでした。

なぜ若手は”意味”を求めるのか

納得感がないと動けない

今の若手は、納得感をとても大切にしています。ただ言われたからやるのではなく、「自分が理解しているか」「腹落ちしているか」を重視します。これは裏を返せば、納得すればしっかり動くということでもあります。

無駄を嫌う価値観

もうひとつ感じるのは、「無駄を極力省きたい」という意識です。意味が分からない作業や、目的が曖昧な業務に対しては、強い違和感を持つ。これは効率を重視する現代の働き方とも一致しています。

情報がすぐ手に入る時代背景

今は、分からないことがあればすぐに調べられる時代です。だからこそ、「分からないまま進める」こと自体にストレスを感じやすいのかもしれません。”理解してから動く”のが当たり前になっている世代なんですね。

実は強みでもある若手の思考

目的を理解すればパフォーマンスが上がる

興味深いのは、目的をしっかり伝えたときの変化です。「この資料は○○の判断材料になる」「ここが意思決定に使われるポイント」そう説明すると、アウトプットの質が明らかに上がるんです。

改善提案が出てくる

さらに、「このやり方のほうが良くないですか?」といった提案も出てくるようになります。これは、ただ言われたことをこなすだけでは出てこない発想です。

指示待ちではなく”理解型”

一見すると「面倒な世代」に見えるかもしれません。でも実際は、理解した上で動く”思考型”の働き方とも言えます。このあたりは、報連相の考え方にも通じる部分があります。▶ 【第16回】「それ聞く必要ある?」報連相が減った若手に戸惑った話でも触れたように、若手は「必要なことを必要なだけ行う」という合理的なスタンスを持っているのかもしれません。

上司としてどう向き合うべきか

この経験から、私が実践するようになったポイントは次の3つです。

  • 最初に「目的」を伝える:「これやっておいて」ではなく、「これは○○のためにやる作業」と一言添える。これだけで、相手の理解度が大きく変わります。
  • 背景を共有する習慣を持つ:業務の背景や意図を共有することも重要です。少し手間に感じるかもしれませんが、結果的に手戻りが減り、効率は上がります。
  • 「意味を聞く=悪」ではないと捉える:以前は「意味を聞く=やる気がない」と感じていました。でも今は、そうではないと考えています。むしろ「理解して良い仕事をしたい」という前向きな姿勢の表れです。

まとめ:「意味を求める」は成長のサインかもしれない

「それ、意味ありますか?」最初は戸惑ったこの一言も、今では少し違って聞こえるようになりました。それは、「ちゃんと理解して、いい仕事をしたい」というサインなのかもしれません。

時代が変われば、仕事の進め方も変わる。大切なのは、「昔はこうだった」と押し付けることではなく、お互いの価値観を理解しながら歩み寄ることです。私自身もまだ試行錯誤の途中ですが、少しずつ新しい関係の築き方が見えてきた気がしています。同じように悩んでいる方のヒントになればうれしいです。

あわせて読みたい

▶ 【第16回】「それ聞く必要ある?」報連相が減った若手に戸惑った話
▶ 【第15回】「最近の新人、静かすぎない?」と思った私が恥ずかしくなった理由

※本記事は、実際の経験をもとに一部内容を再構成しています。
※個人や特定の状況が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※本記事内の画像には、AI(ChatGPT / DALL·E)および Canva によって作成されたものを含みます。すべて商用利用・ブログ掲載が可能な範囲で作成・使用しています。

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